小学生にもわかる『石炭』


⭐︎石炭とは?

石炭とは、昔の植物が長い時間をかけて石のようになった燃える岩です。
燃やすと熱やエネルギーが出るので、昔から大切なエネルギーとして使われてきました。


石炭はどうやってできたの?

石炭は、なんと約3億年前から作られ始めました。

  1. 大昔、地球には大きな森がありました。
  2. その植物が倒れて、泥や土の下にたまりました。
  3. 長い時間、強い圧力がかかります。
  4. すると植物が変化して石炭になります。

つまり石炭は
**「太古の森が変身したエネルギー」**なのです。


石炭は何に使われるの?

石炭は今でも世界中で使われています。

主な使い道は次の3つです。

① 電気をつくる
発電所で石炭を燃やし、お湯を沸かしてタービンを回し、電気を作ります。

② 鉄をつくる
鉄を作るときには「コークス」という石炭から作る燃料が使われます。

③ 昔の蒸気機関車
昔の機関車は石炭を燃やして走っていました。


石炭はどこでとれるの?

世界では次の国がたくさん持っています。

  • 中国
  • アメリカ
  • オーストラリア
  • インド
  • ロシア

日本にも昔は多くあり、
特に

  • 北海道
  • 九州(筑豊など)

でたくさん掘られていました。


石炭の良いところ

✔ たくさん埋まっている
✔ 長く保存できる
✔ 強いエネルギーが出る


石炭の問題

石炭を燃やすと

  • 二酸化炭素(CO₂)
  • 煙や汚れ

が出ます。

そのため地球温暖化の問題があり、
世界では石炭を減らそうという動きもあります。


しかし石炭は鉄づくりなどにまだ必要なので、
すぐにはなくならないと言われています。


科学者からの面白いポイント

石炭は実は

「昔の太陽エネルギーのかたまり」

です。

なぜなら、植物は太陽の光で育ち、その植物が石炭になったからです。

つまり石炭を燃やすと
何億年も前の太陽のエネルギーを使っていることになるのです。

⭐︎いつ誰が見つけた?

結論からいうと、石炭は「この人が発見した!」という人物はいません。
なぜなら、とても昔から人間が自然に見つけて使っていたからです。


いつごろ見つかったの?

石炭が使われた一番古い記録は、
**約3000年前(紀元前1000年ごろ)**と言われています。

特に古い記録があるのは

  • 中国
  • ローマ帝国(ヨーロッパ)

です。

中国では、なんと2000年以上前から石炭を燃やしていた記録があります。


どうやって見つかったの?

昔の人は山や川でこんなものを見つけました。

  • 黒い石みたい
  • 火に入れると燃える
  • 長く熱が出る

そこで人々は
「これは燃える石だ!」
と気づいたのです。


本格的に使い始めたのはいつ?

石炭が世界で大量に使われるようになったのは、
約250年前です。

このとき起きたのが
**産業革命**です。

特に
**イギリス**で大きく広まりました。

石炭は

  • 蒸気機関
  • 工場
  • 鉄づくり

などに使われ、世界の産業を大きく変えました。


日本ではいつ?

日本では江戸時代から掘られていました。

特に有名なのは

  • 高島炭鉱
  • 三池炭鉱

などです。

明治時代になると、日本の近代化のために
石炭がとても大切なエネルギーになりました。


科学者からの面白い話

実は石炭は人間よりずっと古いものです。

石炭ができ始めたのは
約3億年前

つまり石炭は

恐竜より前の森の化石

なのです。

⭐︎石炭は作れる?

結論から言うと、
本物の石炭を人間が同じように作ることは、とてもむずかしいです。

なぜなら、石炭はとても長い時間をかけてできるからです。


石炭ができるまで

石炭は次のようにしてできます。

① 大昔の森の植物がたくさんたまる
② 泥や土にうもれて空気が少なくなる
③ 地面の重さでぎゅっと押される
④ 何百万年もかかって黒い石になる

この変化は

植物 → 泥炭 → 褐炭 → 石炭

というふうに進んでいきます。

つまり石炭は
**「何百万年もかけてできた植物の化石」**なのです。


人工で作ることはできる?

実は似たものなら作れます。

例えば次のものです。

① 木炭

木を蒸し焼きにして作ります。
バーベキューなどで使います。

② コークス

石炭を加工して作る燃料で、
鉄を作る工場で使われます。

③ バイオ炭

植物や木くずを高温で焼いて作る新しい燃料です。


科学の研究では?

研究では

  • 植物を
  • 高温
  • 高い圧力

にして石炭に近い物質を作ることはできます。

しかし自然の石炭のように
何億年もかかったものと全く同じものを作るのは難しいのです。


科学者からの面白いポイント

石炭は実は

太陽エネルギーのタイムカプセル

です。

植物が太陽の光で育ち、その植物が石炭になったからです。

つまり石炭を燃やすと
何億年も前の太陽のエネルギーを使っていることになります。

⭐︎地上、地下のどの辺りに存在する?

石炭はほとんどの場合、地下の岩の層(そう)の中にあります。
地面の下にある**黒い層(石炭層)**として見つかります。


地面からどのくらいの深さ?

石炭は場所によって深さがちがいます。

① 地面のすぐ近く(数メートル〜50mくらい)
地面を大きく掘って取ります。
これを 露天掘り(ろてんぼり) といいます。

② 少し深い場所(50m〜1000mくらい)
トンネルを作って掘ります。
これを 坑内掘り(こうないぼり) といいます。

昔の炭鉱では、地下1000m近くまで掘ることもありました。


石炭はなぜ地下にあるの?

理由はこうです。

  1. 昔の森の植物がたくさんたまる
  2. 土や泥が上に積もる
  3. 長い時間押しつぶされる
  4. 地面の下で石炭になる

つまり石炭は
昔の森が地面の下で石になったものなのです。


石炭の層の厚さ

石炭の層は

  • 薄いもの → 30cmくらい
  • 厚いもの → 10m以上

というものもあります。

人が入れないほど薄い層も多いです。


日本の石炭はどこに多かった?

昔の日本では、特にこの地域にありました。

  • 北海道
  • 九州(福岡・長崎)

とくに有名なのは
三池炭鉱 です。


科学者からの面白い話

実は石炭の層は、地面の中で

ミルフィーユみたいに重なっています。


石炭

石炭

というふうに、何回も森ができては埋まり、それが何百万年も続いたのです。

⭐︎石炭の発電は火力発電?

はい、石炭を使って電気を作る発電は「火力発電(かりょくはつでん)」です。

科学者として、小学生にも分かりやすく説明します。


火力発電とは?

火力発電とは、燃えるものの熱を使って電気を作る方法です。

燃やすものにはいろいろあります。

  • 石炭
  • 石油
  • 天然ガス

このような燃料を燃やして、熱の力で発電します。


石炭火力発電のしくみ

電気ができる流れはこうです。

① 石炭を燃やす

② 水を温めて水蒸気(すいじょうき)を作る

③ 水蒸気の力でタービン(大きな羽の車)を回す

④ タービンにつながった発電機
が回る

⑤ 電気ができる

つまり

石炭 → 熱 → 蒸気 → 回転 → 電気

という順番です。


なぜ石炭を使うの?

石炭にはこんな特徴があります。

✔ 世界中にたくさんある
✔ 長く保存できる
✔ 強い熱が出る

そのため今でも世界の電気の多くは
石炭火力発電で作られています。


でも問題もある

石炭を燃やすと

  • 二酸化炭素(CO₂)
  • 煙やガス

が出ます。

そのため地球温暖化の原因になると言われています。


これからの発電

最近は次の発電が増えています。

  • 太陽光発電
  • 風力発電
  • 水力発電

これらは再生可能エネルギーと呼ばれます。


科学者からの面白いポイント

実は火力発電は、発電の考え方としては

  • 石炭
  • 石油
  • ガス
  • 原子力

ほとんど同じしくみです。

どれも

水を沸かす → 蒸気 → タービン → 発電

という流れなのです。

⭐︎全発電方法の中で何%?

はい。世界全体で見ると、石炭で作る電気はかなり多いです。

世界の発電の中で石炭は何%?

最新の統計では、
世界の電気の約33〜36%くらい
石炭火力発電で作られています。 

つまり、電気を10こ作るとすると

  • 3〜4こが石炭
  • 残りは他の発電

というイメージです。


世界の発電方法(だいたいの割合)

小学生でも分かるようにまとめるとこうです。

発電方法割合
石炭約35%
天然ガス約22%
水力約14%
原子力約9%
風力約8%
太陽光約5%
その他約3%

石炭は、世界でいちばん多い発電方法の一つです。 


なぜ石炭はまだ多いの?

理由は3つあります。

① 世界にたくさんある
② 安くて安定している
③ 大きな発電所を作りやすい

特に

  • 中国
  • インド

では石炭発電がとても多いです。


でも世界は少しずつ変わっています

最近は

  • 太陽光発電
  • 風力発電

がどんどん増えています。

そのため将来は
石炭の割合は少しずつ減ると予想されています。 


科学者からの面白いポイント

実は今でも

世界で一番電気を作っている燃料は石炭です。

つまり人類は今でも
大昔の森のエネルギーで暮らしていると言えます。

⭐︎日本では?

日本では、石炭で作る電気は
約30%くらいです。

つまり電気を10こ作ると

  • 3こくらいが石炭発電

というイメージです。


日本の発電方法(だいたいの割合)

最近の日本の発電は次のような割合です。

発電方法割合
天然ガス(LNG)約35〜40%
石炭約30%
再生可能エネルギー約20〜25%
原子力約5〜10%
石油など数%

日本では
天然ガスと石炭の火力発電が中心です。


なぜ日本は石炭を使うの?

理由は主に3つあります。

① 安定して発電できる
太陽光や風力は天気に左右されます。

② 燃料を長く保存できる
石炭は備蓄しやすいです。

③ 大きな発電所を動かせる

そのため日本では
**ベース電源(いつも動く電気)**として使われています。


でも問題もあります

石炭発電は

  • 二酸化炭素(CO₂)

が多く出ます。

そのため日本では
石炭発電を少しずつ減らしていく計画があります。


未来の日本の発電

これから増やそうとしているのは

  • 太陽光発電
  • 風力発電(特に洋上風力)
  • 水素発電

などです。


科学者からの面白い話

実は日本は

石炭をほとんど掘っていません。

ほとんどが

  • オーストラリア
  • インドネシア

などから船で運ばれてきます。

つまり日本の電気の一部は
外国の石炭で作られているのです。

⭐︎自分で発見できる?

はい、条件がそろえば自分で見つけることもできます。
ただし、簡単ではありません。

科学者として分かりやすく説明します。


石炭はどこで見つかる?

石炭はたいてい次のような場所で見つかります。

  • 山の崖(がけ)
  • 川の岩の層
  • 工事で削られた地面
  • 昔の炭鉱の近く

地面の岩の中に**黒い層(石炭層)**が見えることがあります。


石炭の見分け方

石炭にはこんな特徴があります。

① 黒い色
② 軽い(岩より軽い)
③ こすると手が黒くなる
④ よく燃える

普通の石とは少し違います。


日本で見つけやすい場所

昔、日本では石炭がたくさん掘られていました。

特に多かったのは

  • 北海道
  • 福岡県
  • 長崎県

です。

たとえば有名なのは
**三池炭鉱**です。

今は炭鉱はほとんど閉じていますが、
地層の中に石炭が見える場所もあります。


でも勝手に掘っていい?

ここはとても大事です。

日本では

  • 土地
  • 鉱物

には持ち主や法律があります。

そのため

勝手に掘ることはできません。

もし見つけたら
石を観察するだけにしましょう。


科学者からの面白い話

実は石炭は、よく見ると

木の形や葉の跡(あと)

が残っていることがあります。

つまり石炭は

昔の森の化石

なのです。

⭐︎無くならない?

結論

石炭はすぐにはなくなりません。
でも、いつかは少なくなります。


世界にはどれくらいあるの?

今わかっている石炭の量だと、
今と同じくらい使い続けた場合

👉 約100〜150年くらいはある
と言われています。

石油や天然ガスよりも、
石炭のほうがたくさん残っているのです。


なぜ石炭は多いの?

理由は大きく3つあります。

① 世界中に広くある
多くの国の地下にあります。

② 植物からできたから
昔、地球には巨大な森がたくさんありました。

③ まだ見つかっていない石炭もある


では永遠にある?

答えは NO です。

石炭は

  • 何百万年もかかってできる
  • 人間は数百年で大量に使う

だから使い続ければいつか減ります。


もう一つの理由(実はこれが大きい)

石炭がなくなる前に
使うのを減らす可能性が高いです。

理由は

  • 地球温暖化
  • 二酸化炭素(CO₂)

の問題です。

そのため世界では

  • 太陽光
  • 風力
  • 水素エネルギー

などに変えていこうとしています。


科学者からの面白い話

実は石炭は

恐竜より前の森の化石

です。

石炭ができたのは
約3億年前の巨大な森です。

つまり石炭を燃やすと
3億年前の植物のエネルギーを使っていることになります。

⭐︎日本にはもう少ない?

結論

日本にも石炭はありますが、
たくさんは残っていません。

そして今はほとんど掘っていません。


日本の石炭は昔たくさんあった

昔の日本では石炭がとても大切なエネルギーでした。
特に多かったのは次の地域です。

  • 北海道
  • 九州(福岡・長崎)

有名な炭鉱には

  • 三池炭鉱
  • 端島(軍艦島)

などがあります。


ではなぜ今は掘らないの?

理由は主に3つあります。

① 掘りやすい石炭はほぼ掘った

昔の炭鉱で多くの石炭を取りました。

② 日本の石炭は掘るのが大変

日本の石炭は

  • 地下が深い
  • 層が薄い

ことが多いです。

③ 外国の石炭のほうが安い

日本が使う石炭の多くは

  • オーストラリア
  • インドネシア

などから船で運ばれてきます。


日本の炭鉱はいつ終わった?

日本の炭鉱は1960〜1990年代にどんどん閉まりました。

最後の大きな炭鉱は
2002年に閉山しました。


科学者からの面白い話

実は日本の石炭は

海の下にもあります。

昔の炭鉱では
海の下の地下を掘って石炭を取っていました。

例えば
端島(軍艦島)
では、海の地下1000m近くまで掘っていたのです。

⭐︎日本の炭鉱は世界一すごかった?

結論

日本の炭鉱は、世界一ではありませんでしたが、世界でもとてもすごい炭鉱の国でした。

特に
技術(ぎじゅつ)と働く人の多さがすごかったのです。


なにがすごかったの?

① 海の下まで掘っていた

日本の炭鉱はとても深く掘りました。

有名なのが
端島(軍艦島) です。

ここではなんと

  • 海の下の地下1000m近く

まで掘って石炭を取っていました。

これは世界でもかなり珍しい炭鉱です。


② とても多くの人が働いていた

昔の炭鉱では

何万人もの人が働いていました。

町ごと炭鉱という場所もありました。

例えば
北海道の
夕張炭鉱
などです。


③ 日本の産業を支えた

明治時代から日本の工業は

  • 蒸気機関車
  • 工場
  • 発電

などで石炭を使いました。

特に有名なのが
三池炭鉱 です。

ここは日本最大級の炭鉱でした。


では世界一はどこ?

石炭が一番多い国は

  • 中国
  • アメリカ
  • インド
  • オーストラリア

などです。

広い国は石炭もたくさんあります。


科学者からの面白い話

実は日本は

島国なのに炭鉱大国だった

といわれることがあります。

理由は

  • 地下が複雑
  • 海の下
  • 深い場所

でも、すごい技術で掘ったからです。

⭐︎今後どうなる?

結論

石炭は すぐにはなくなりません。
でも、これから少しずつ使う量は減っていくと考えられています。


なぜ減っていくの?

理由は主に2つあります。

① 地球温暖化の問題

石炭を燃やすと
**二酸化炭素(CO₂)**が多く出ます。

このCO₂が増えると
地球がだんだん暖かくなると言われています。

そのため世界では
石炭を減らそうという動きがあります。


② 新しい発電が増えている

最近は次の発電がどんどん増えています。

  • 太陽光発電
  • 風力発電
  • 水力発電
  • 水素エネルギー

これらはクリーンエネルギーと呼ばれています。


でもすぐにはなくならない

実は石炭にはまだ強みがあります。

  • 安く電気を作れる
  • 大きな発電ができる
  • 世界中にたくさんある

そのため

  • 中国
  • インド
  • 東南アジア

などでは、まだ使われています。


日本ではどうなる?

日本では

  • 古い石炭発電を減らす
  • 新しい発電(再生可能エネルギー)を増やす

という方向です。


科学者が研究していること

石炭を完全にやめる前に、こんな研究もあります。

CO₂を回収する技術

石炭を燃やしても
出たCO₂を集めて地中に閉じ込める方法です。

これを
**CCS(炭素回収)**といいます。


科学者からの面白い未来の話

実は将来、石炭は

燃料より材料として使われる可能性

があります。

例えば

  • 炭素素材
  • 電池材料
  • カーボン素材

などです。

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