小学生にもわかる『書道』


⭐︎書道とは?

書道は、筆(ふで)と墨(すみ)を使って文字を書く日本の文化です。
ただ文字を書くだけでなく、形・力・リズム・気持ちを大切にします。だから、同じ字を書いても、人によってぜんぜんちがう作品になります。


どうして「道(どう)」がつくの?

「道」は、くり返し練習して、心や考え方も成長していくという意味です。
書道は、字が上手になるだけでなく、集中力や心の落ち着きも身につきます。


どんな道具を使うの?

  • 筆(ふで):毛でできていて、太さや長さがいろいろあります
  • 墨(すみ):黒い色を出します
  • 硯(すずり):墨を水でとかす石
  • :にじみやすい特別な紙を使います

これらを正しく使うことも、書道の大切な学びです。


何が楽しいの?

  • 強く書いたり、やさしく書いたりできる
  • 字に気持ちをこめられる
  • まちがえても、それが**味(あじ)**になる

だから、書道には「正解が一つだけ」ということは少ないのです。


書道をすると、どんないいことがある?

  • 集中力がつく
  • 姿勢がよくなる
  • 心が落ち着く
  • 字がきれいになる

科学的に見ても、手・目・頭を同時に使うので、脳のトレーニングにもなります。


さいごに

書道は、文字を書く実験のようなものです。
「どんな力で?」「どんな速さで?」と考えながら書くと、どんどん上達します。

⭐︎いつ誰が始めた?

いつ始まったの?

書道のはじまりは、今から約3000年以上前です。
場所は中国で、文字が生まれたことがきっかけでした。

とても昔の人は、占いの結果や大事なことを文字にして残しました。
その文字を「きれいに、整えて書こう」と考えたことが、書道の始まりです。


だれが始めたの?

「この人が最初!」という一人はいません。
でも、書道を芸術(げいじゅつ)として有名にした人はいます。

🌟 有名な人

  • 王羲之(おうぎし)
    → 今から約1700年前の中国の人で、「書道の神さま」と呼ばれています。
    字の形やバランスがとても美しく、今でもお手本にされています。

日本にはいつ伝わったの?

日本には、約1400年前に中国から伝わりました。
お寺や学校のような場所で学ばれ、やがて日本独自の書道に進化しました。


まとめ(かんたん)

  • 📅 いつ? → 約3000年以上前
  • 🌏 どこ? → 中国
  • 👤 だれ? → 多くの人が少しずつ発展させた
  • ⭐ 有名な人 → 王羲之

⭐︎いつから学校の科目になった?

学校の科目になったのは、いつ?

**今から約150年前(明治時代)**です。
とくに、**1872年(明治5年)**に大きな変化がありました。

この年、日本で学校制度がはじまり、
その中で「文字を正しく、きれいに書く勉強」として、習字が教えられるようになりました。


だれが決めたの?

当時の日本の政府、つまり 明治政府 です。
学校の内容は、今でいう 文部省 が考えました。

「日本中の子どもが、同じように字を読んで書けるようにしよう」
という目的がありました。


それより前は、どうしていたの?

学校ができる前は、
**寺子屋(てらこや)**という場所で習字を学んでいました。

  • お寺や町の先生が教えていた
  • 大人も子どもも一緒に学んでいた
  • 実用的な字(手紙・帳簿)を書く練習が中心

つまり、勉強ではあったけれど、正式な「学校の科目」ではなかったのです。


「習字」から「書道」へ

  • 明治時代:
    → 文字を正しく書く 「習字」 が中心
  • だんだん時代が進むと:
    → 字の美しさや表現を大切にする 「書道」 も重視されるようになりました

今の学校では、
国語の中で習字・書写として学びます。


まとめ(かんたん)

  • 🏫 学校の科目になったのは → 約150年前(明治時代)
  • 📅 はっきりした年 → 1872年
  • 👤 決めたのは → 明治政府・文部省
  • 📜 それ以前 → 寺子屋で習字を学んでいた

⭐︎書道は段や流派がある?

段(だん)ってなに?

段は、どれくらい上手になったかをあらわすレベルです。

  • はじめ:級(きゅう)(10級→1級 など)
  • 上手になると:**初段・二段・三段…**と上がっていきます

テストのように作品を出して、合格すると**認定(にんてい)**されます。
がんばった証(あかし)なので、やる気が出ます。


流派(りゅうは)ってなに?

流派は、書き方や考え方が少しずつちがうグループのことです。

  • 字の形の考え方がちがう
  • 筆の動かし方がちがう
  • お手本の雰囲気がちがう

どれが正しい・まちがいではなく、それぞれの良さがあります。


だれが段を決めるの?

書道の段や級は、書道団体が決めます。たとえば、

  • 日本書道教育学会
  • 毎日書道会

教室や先生は、どの団体に出すかを決めて教えてくれます。


学校の習字にも段はある?

学校の授業だけでは、ふつう段はつきません。
でも、書道教室や通信講座に通うと、段や級を取ることができます。


まとめ(かんたん)

  • 🏅 段・級:上手さのレベル
  • 🎨 流派:書き方のちがい
  • 🏫 学校:段はつかないことが多い
  • ✍️ 教室:段や級にチャレンジできる

⭐︎段は何段まである?

答えから言うと、団体(だんたい)によってちがいます

よくある例

  • 初段(しょだん)〜10段くらい
    → 子どもから大人まで、いちばん多い形です。

さらに上がある団体も

  • 15段・20段まであるところ
  • 段の上に
    「師範(しはん)」「準師範」「教授」
    などの特別な位(くらい)を作っている団体もあります。

「師範」ってなに?

師範は、

  • とても高いレベルの人
  • 人に教えてもよいと認められた人

という意味です。
段とはちがい、先生の資格のようなものです。


最高はどこ?

団体によっては、いちばん上を

  • 皆伝(かいでん)
  • 最高位
    などと呼ぶこともあります。

ただし、ここまで行く人はとても少なく、
何十年も続けた人がやっとたどりつく世界です。


大切な考え方

書道では、

「段が上がる = ゴール」
ではありません。

  • 自分の字が前より良くなる
  • 気持ちをこめて書けるようになる

これがいちばん大切です。


まとめ(かんたん)

  • 🔢 段の数:団体ごとにちがう
  • 📈 多い例:初段〜10段
  • 🏅 さらに上:師範・皆伝 など
  • ❤️ いちばん大切:上達を楽しむこと

⭐︎書道を習うには?

書道を習う方法は、主に4つあります

① 学校で習う(いちばん身近)

小学校では、**国語の授業の「書写(しょしゃ)」**で習います。

  • みんなで一緒に学べる
  • 基本(姿勢・持ち方・止め・はね)が身につく
    ※ 段や級は、ふつうつきません。

② 書道教室に通う(本格的)

町の書道教室や習字教室に通います。

  • 先生がていねいに教えてくれる
  • 級・段にチャレンジできる
  • 友だちと一緒で楽しい

いちばん多い学び方です。


③ 通信講座で習う(おうちで)

お手本が家に届き、書いた作品を送って見てもらいます。

  • 家でできる
  • 自分のペースで進められる
  • 教室が近くになくてもOK

④ 家で独学(どくがく)する

本や動画を見ながら練習します。

  • すぐ始められる
  • お金があまりかからない
    ※ まちがいに気づきにくいので、最初は注意が必要です。

最初にそろえる道具は?

  • 筆(子ども用でOK)
  • 墨(液体の墨でOK)
  • 硯(すずり)
  • 半紙(はんし)
  • 下じき・文ちん

※ 教室に通う場合は、先生が教えてくれます


何歳から始められる?

  • 小学校1年生くらいから始められます
  • 大人から始めても、まったく問題ありません

書道は、何歳からでも上達できる習いごとです。


まとめ(かんたん)

  • 🏫 学校:基本を学ぶ
  • ✍️ 教室:段・級に挑戦
  • 📮 通信:家でコツコツ
  • 🏠 独学:気軽にスタート

⭐︎墨は硯をすって作る?

はい、墨(すみ)は硯(すずり)ですって作ります
でも、ほかの方法もあります。小学生にも分かりやすく説明します。


硯でする墨(伝統的なやり方)

  • かたい墨のかたまりを使います
  • 硯に少し水を入れて、円をえがくようにゴリゴリすります
  • だんだん水が黒くなって、使える墨になります

いいところ

  • 色のうすい・こいを自分で調整できる
  • 気持ちが落ち着く
  • 本格的な書道の勉強になる

すらない墨もあるよ(液体墨)

  • すでに黒い液体の墨
  • ふたを開けて、すぐ使える

いいところ

  • かんたん・はやい
  • 学校の授業や家の練習に向いている

どっちを使えばいいの?

  • 学校・はじめて → 液体墨でOK
  • 書道教室・本気の作品 → 硯でする墨がおすすめ

先生がいる場合は、先生の言うとおりにすると安心です。


まとめ(かんたん)

  • ✔ 昔からの方法:硯ですって作る
  • ✔ 便利な方法:液体墨を使う
  • ✔ どちらも正解。目的でえらぶのが大切

⭐︎有名な書は?

世界でいちばん有名な書

🏆 蘭亭序(らんていじょ)

  • 書いた人:王羲之
  • 今から約1700年前の中国の書
  • 字のバランスと流れがとても美しく、「書の最高のお手本」と言われます

石に刻まれた名作

🪨 九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんめい)

  • 唐(とう)の時代の書
  • 文字がとても整っていて読みやすい
  • 学校や教室のお手本によく使われます

日本でいちばん有名な書

🇯🇵 風信帖(ふうしんじょう)

  • 書いた人:空海(くうかい)
  • 力強くてのびのびした字
  • 日本の書道のスタイルの元になりました

そのほかにも有名な書

  • 橘逸勢 の書
  • 嵯峨天皇 の書
    → この3人(空海・橘逸勢・嵯峨天皇)は「三筆(さんぴつ)」と呼ばれます。

どうして有名なの?

有名な書には、こんな共通点があります。

  • ✍️ 字がきれい
  • 🌊 流れがなめらか
  • ❤️ 書いた人の気持ちが伝わる

だから、何百年たっても大切にされているのです。


まとめ(かんたん)

  • 🌍 世界一有名 → 蘭亭序
  • 🪨 お手本の王様 → 九成宮醴泉銘
  • 🇯🇵 日本の代表 → 風信帖(空海)
  • 👑 日本の三筆 → 空海・橘逸勢・嵯峨天皇

⭐︎良い書とはどのようなもの?

良い書のいちばん大事なこと

**「気持ちが伝わること」**です。
字が少しゆがんでいても、心がこもっていれば良い書になります。


良い書のポイント(4つ)

① 元気ややさしさが出ている

  • 強い線 → 元気・力強さ
  • やわらかい線 → やさしさ・落ち着き
    線に気持ちがのっていることが大切です。

② 筆の動きが生きている

  • とめ・はね・はらい がはっきり
  • 同じ太さばかりでなく、**強弱(きょうじゃく)**がある
    → 字がいきいきします。

③ バランスがよい

  • 字がかたよりすぎていない
  • 上・下・左・右の形が安定している
    → 見ていて安心します。

④ 余白(よはく)がきれい

  • 字のまわりの白いところも大事
  • つめこみすぎない
    → すっきりして美しく見えます。

上手な字 = 良い書?

ちがいます。

  • 上手な字:形がきれい
  • 良い書:気持ち・流れ・個性がある

だから、同じお手本でも、一人一人ちがっていいのです。


小学生でもできる「良い書のコツ」

  • 姿勢を正しくする
  • ゆっくり息をして書く
  • 「どんな気持ちで書くか」を考える

これだけで、ぐっと良くなります。


まとめ(かんたん)

  • ❤️ 気持ちが伝わる
  • ✍️ 線に強弱がある
  • ⚖️ バランスがよい
  • ⬜ 余白がきれい

良い書に正解は一つではありません。
自分らしい字を書くことが、いちばんの「良い書」です。

⭐︎筆は何の毛?

筆の毛は、何の動物?

主に、この4つが使われます。

① 羊(ひつじ)

  • やわらかい毛
  • 墨をたくさんふくむ
  • やさしい線が書ける

👉 初心者や子ども向けに多いです。


② イタチ

  • こしが強い(ピンと戻る)
  • 細い線がきれいに出る
  • 思った形に書きやすい

👉 上手になってきた人によく使われます。


③ 馬(うま)

  • ほどよいかたさ
  • 丈夫で長もち

👉 学校の習字でよく使われます。


④ いろいろ混ぜた毛

  • 羊+イタチ など
  • やわらかさと強さのいいとこどり

👉 とても使いやすく、いちばん多いです。


じゃあ、どれをえらべばいい?

  • はじめて → 羊毛・混毛(こんもう)
  • 細い字を書きたい → イタチ
  • 学校の習字 → 馬毛・混毛

先生がいる場合は、先生のおすすめを選ぶのが一番安心です。


まとめ(かんたん)

  • 🐑 羊:やわらかい
  • 🦦 イタチ:こしが強い
  • 🐎 馬:丈夫
  • 🧩 混毛:使いやすい

⭐︎高い筆、硯、紙はいくらくらいする?

書道の**本格的な道具(筆・硯・紙)**は、値段がピンキリ(安いの~高いの)です。大まかな目安をやさしく説明します。

🖌 筆(ふで)

  • 本格書道筆(職人作):職人さんが丁寧に作った本格的な筆。字がとても書きやすいです。
    → 約7,000円くらい
  • 書道筆(ふつう):初心者〜中級者向けで使いやすい筆。
    → 約1,500円くらい

筆は素材(毛の種類や職人の技)によって値段が大きく変わります。


🪨 硯(すずり)

  • 天然石の高品質硯:天然石でできた使いやすい硯。
    → 約2,400円くらい
  • ガラス硯(おしゃれ):見た目もきれいな硯です。
    → 約9,000円くらい

本当に高い硯は、数十万円以上というものもあります(作家もの・昔の硯など)銀座すみのあと


📝 紙(書道用紙)

  • 上質書道紙(画仙紙):作品用の上質な紙です。
    → 約9,000円〜1万円くらい(枚数多め)
  • 練習用紙セット:練習向けの紙セット。
    → 約2,800円くらい

紙も素材(手漉き vs 機械漉き)や枚数によって値段が変わります。高級な手漉き画仙紙はもっと高いことがあります価格.com


まとめ(かんたん)

📌 

  • 安いの:約1,000〜2,000円
  • 本格的:約5,000〜10,000円以上

📌 

  • 初級〜中級:約2,000〜10,000円
  • 高級〜作家もの:10万円〜数十万円以上もある銀座すみのあと

📌 

  • 練習用:約2,000〜3,000円
  • 上質作品用:約8,000〜20,000円以上価格.com

✨ ポイント

  • はじめは「練習用」で十分です。
  • 本格的な道具は何年も使える道具なので、長く続けたい人におすすめです。

⭐︎今後、書道はどうなる?

✨ 1. もっと自由で新しい表現がふえる

今までの書道は、
「文字をきれいに書くこと」が中心でした。

でもこれからは、
🌈 形・色・素材・動き・デジタルと組み合わせて、
もっと自由に表現する書道がふえていきます。

たとえば:

  • LEDや光を使った「光の書道」
  • 音や動きといっしょに書くパフォーマンス
  • 大きな壁いっぱいに書くダイナミックな作品

こうした新しい表現は、若い人や世界の人にも人気になっています。


🧠 2. 科学や技術とつながる

未来の書道は、科学やテクノロジーと仲よくなります。

たとえば:

  • **AI(人工知能)**がお手本を作ったり、書き方を教えたりする
  • **VR(バーチャルリアリティ)**で空中に文字を書いたり
  • 書道ロボットが書き方を研究して教えてくれる

これは、「書くこと」を新しい体験にするための道具です。


🌍 3. 世界中の人と交流できる

今はインターネットで、「世界の書道展」や
「外国の人と一緒に書くプロジェクト」もあります。

書道は日本だけでなく、
中国・韓国・中東・ヨーロッパなど、
いろんな国の人が「自分の字・書」を大切にしています。

だからこれからは、
世界の人と一緒に楽しむ書道が増えるでしょう。


🧒 4. 子どもや大人がもっと気軽に楽しむ

教室や学校だけでなく:

  • 家で練習するアプリ
  • ゲームみたいに学べるコンテンツ
  • 自分専用のお手本をつくるサービス

こうしたものが増え、
「書道はむずかしいもの」ではなく、
もっと気軽でたのしい文化になっていきます。


❤️ 5. 心を育てる学びとして大切にされる

書道は、ただ字がきれいになるだけでなく:

  • 集中力がつく
  • 気持ちを整える
  • 自分の気持ちを表現できる

という面でも、これからも大切にされます。


🧾 まとめ(これからの書道)

未来にふえることくわしい説明
🌈 新しい表現伝統+デジタル、パフォーマンスなど
🤖 科学・技術との融合AI・VR・ロボットなど
🌍 世界とのつながり世界中の人と楽しむ書道
📱 気軽な学びアプリやオンライン教室
❤️ こころの学び心を育てる文化として

✨ 最後に

書道の未来は、伝統を大切にしながら新しい道へ進む世界です。
だから、あなたがどんな書を書いても、未来の書道につながっていきます。

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