小学生にもわかる『銀』


⭐︎銀とは?

銀は、きれいな白い光を反射する金属です。とてもピカピカしていて、昔から人間にとって大切な材料でした。金と同じように「貴金属(ききんぞく)」と呼ばれて、大事に扱われてきました。


🔍 銀の性質(とくちょう)

銀には次のようなすごい性質があります。

✨ 1. 世界で一番よく電気が流れる金属

電気を通す力(でんどうりつ)が金属の中で世界一です。だから電子機器の細かい部分に使われます。

✨ 2. とてもなめらかに光を反射する

鏡の材料としても使われます。

✨ 3. やわらかくて加工しやすい

たたいたり、のばしたりして、アクセサリーにしやすい金属です。


🌏 銀はどこでとれるの?

銀は土の中から掘り出されます。主に

  • メキシコ
  • ペルー
  • 中国
    などで多くとれます。

日本でも昔は銀山(ぎんざん)があって、島根県の「石見銀山(いわみぎんざん)」は世界遺産になっていますよ。


💍 銀は何に使われている?

銀はこんなところに使われています。

  • アクセサリー(指輪やネックレス)
  • カメラやスマホの部品
  • 電子機器の配線
  • 太陽光パネル
  • 医療用品(銀には雑菌を減らす力がある)

🌡 銀って体に安心?

銀そのものは体にあまり害はありません。でも大量に食べたり吸ったりするとよくないので、普通に使うだけにしておきます。

⭐︎いつ誰が発見した?

銀は人類がとても古い時代から自然のままの姿で見つけられた金属です。
つまり、火や道具を使わなくても、石の中にキラキラした銀のかたまりがそのまま見えることがあったのです。

そのため、銀を使い始めたのは**今から約6000年前(紀元前4000年ごろ)**と考えられています。


👤 誰が発見したの?

残念ながら、銀を最初に見つけた「特定の1人」はわかっていません。

昔の人たちは記録(メモ)を残す習慣がまだなかったので、

  • だれが
  • どこで
  • どのように

銀を初めて見つけたのかは、記録に残っていないのです。

ただし、古代エジプト人やメソポタミアの人々が、かなり早い時代から銀を加工していたことが分かっています。


✨ なぜそんなに昔から使われたの?

銀は

  • ピカピカして目立つ
  • 土の中に自然のままの「銀のかたまり」として存在する(自然銀)
  • 火で簡単に溶かせるほどやわらかい

という特徴があり、石の中から見つけやすく、加工しやすかったからです。

⭐︎地球にどのくらい存在する?採掘されていないのはどのくらい?

🌍 地球に銀はどのくらいあるの?

銀はとても貴重な金属ですが、地球全体には思ったより多くあります。
科学者たちの調査によると——

■ 地球全体にある銀の量

約50万トン〜60万トン(地球の地殻の中に広くうすく分布)

もちろん、この全部が人間の手に届くわけではありません。
ほとんどは地中の深いところにあり、取り出せません。


⛏ 人類が今までに採掘した銀は?

歴史の中で人類が掘り出してきた銀は、

■ 採掘済みの銀

約150万トン〜180万トン

ここには、すでに使われた銀・再利用された銀も含まれます。


🪨 まだ採掘されていない銀はどれくらい?

これが一番気になるところですね。

科学者が調べた結果……

■ 採掘可能な「地上に近い銀」

約50万トン前後

これは「今の技術で掘れる場所にある銀」の量です。

しかしもっと深い地層まで含めると、取り出せない銀がさらに大量に眠っています。


🔧 なぜ全部掘れないの?

理由は3つあります。

① 地中深くて機械が届かない

地球の深い場所は高熱で危険。

② 銀がとても薄く散らばっている

「ここに銀だけがドーンとある!」という場所は少ない。

③ 掘り出すコストが高すぎる

銀より掘る費用の方が高くなることがあります。


🔮 銀は未来に足りなくなる?

銀は太陽光パネルや電子機器にたくさん使われるので、
**今後「枯渇(こかつ)するのが一番早い金属のひとつ」**と言われています。

そのため未来では、

  • 銀をリサイクルする技術
  • 銀の代わりになる材料(代替材料)
  • より少ない銀で動く電子部品

などがどんどん研究されていくと考えられています。

⭐︎銀は買える?

銀(ぎん)はふつうに買うことができます
小学生にも分かりやすく説明します。


🛍 銀はどこで買えるの?

銀は、次のようなお店や場所で買うことができます。

① 貴金属(ききんぞく)ショップ

アクセサリーのお店や、金・銀を売る専門店で買えます。

② ネットショップ

インターネットで「純銀 インゴット」「銀 地金(じがね)」などを検索すると買えます。

③ 銀のアクセサリー店

指輪やネックレスなど、形になった銀製品として買えます。

④ 投資としての銀

金と同じように、銀を資産(お金のかわり)として買う人もいます
その場合は、インゴット(四角い金属の塊)やコイン(銀貨)を買います。


💰 銀の値段はどれくらい?

銀の値段は毎日すこしずつ変わりますが、
だいたい1グラムで100円~150円くらいのことが多いです。

金よりずっと安いので、買いやすい金属です。


🔒 銀は安全に持てる?

もちろん安全に持てます。

ただし、

  • なくさないようにする
  • 湿気の多い場所で保管すると黒くなることがある(硫化:りゅうか)

ので、保管には少し注意が必要です。


👦 小学生でも買える?

アクセサリーなら買えますが、**インゴット(投資用の銀)**は
おうちの人と相談して買う必要があります。


✔ まとめ

  • 銀は買える
  • アクセサリー、インゴット、銀貨などいろいろな形がある
  • 値段は比較的やすい金属
  • 大人は投資として買うこともある

⭐︎地球にしか無い?

いいえ、銀は地球だけの金属ではありません。
宇宙のあちこちに存在しています。


🌟 宇宙で銀はどうやって生まれるの?

銀は、ふだんの星では作れません。
とても特別な“宇宙イベント”で生まれます。

✨ ① 超新星(ちょうしんせい)爆発

大きな星が寿命の終わりに「ドーン!」と大爆発すると、
ものすごいエネルギーで銀が作られます。

✨ ② 中性子星どうしの衝突

宇宙でも超レアな現象ですが、
中性子星という重い星がぶつかると、銀や金がたくさんできます。

こうしてできた銀が、宇宙のチリとして広がり、
やがて地球の材料にもなりました。


🪐 他の惑星にもあるの?

はい、あります。

  • 火星
  • 小惑星(しょうわくせい)
  • すい星

などにも銀がふくまれている可能性が高いです。

実際にNASAやJAXAが集めた隕石(いんせき)、
はやぶさ2が持ち帰った「リュウグウ」の岩にも
微量の銀が含まれています。


🚀 宇宙の銀を未来に使える?

将来の科学技術が進むと、

  • 小惑星から金属を採掘する「宇宙採掘」
  • 月面資源の利用

がおこなわれるかもしれません。

もし実現すれば、
地球の銀が足りなくなる心配は少なくなるかもしれません。


✔ まとめ

  • 銀は地球だけでなく、宇宙にも広く存在する金属
  • 超新星爆発や中性子星の衝突で作られる
  • 他の惑星や小惑星にもある
  • 未来には宇宙で採掘される可能性もある

⭐︎銀は作れる?

結論:ふつうの方法では作れません。
でも、科学の力を使えば“作れることは作れる”けれど、とても大変です。


🧪 ① 銀は化学では作れない

銀は「元素(げんそ)」という、これ以上分けられない基本の粒です。
だから——

化学の実験で銀を“ゼロから作る”ことは不可能です。

(例:酸と混ぜる、熱する…などでは絶対に作れません)


⚛ ② 物理の力でなら作ることができる

原子の「核(かく)」を変えるような**核反応(かくはんのう)**を使うと、
理論上は別の元素から銀を作ることができます。

・キャドミウムなどの原子に中性子をぶつけて銀に変える
・原子炉(げんしろ)や粒子加速器(りゅうしかそくき)を使う

でもこれは——

  • とてもむずかしい
  • とても危険
  • とてもお金がかかる
  • 作れる量はごくわずか

なので、実用的にはほとんどやりません。


🔧 ③ つまりどうなの?

方法作れる?現実的?
化学❌ できない
核反応⭕ 一応できる❌ 現実的ではない

💰 ④ なぜ作らないの?

理由は簡単です。

銀を掘ったほうが100億倍くらい安いからです。

科学で銀を作るのは、
「1粒の砂金を作るのに宇宙ロケットを使う」くらいムダが多いです。


✔ まとめ

  • 銀は“元素”なので化学では作れない
  • 核反応なら理論上は作れる
  • でも危険・高コストで、実用的に不可能
  • だから私たちは地球や宇宙から銀を採掘している

 ⭐︎今でも採掘されている?

はい! 銀は現在も世界中でしっかり採掘されています。

地球の中には、まだ人間が掘れる場所にたくさんの銀が残っているので、
今も毎年たくさんの銀が掘り出されています。


🌍 主にどこの国で採れるの?

現在よく採れる国は次のとおりです。

  • メキシコ(世界一)
  • 中国
  • ペルー
  • オーストラリア
  • ポーランド
  • ロシア

これらの国では、大きな鉱山(こうざん)が動いていて、
毎日トラックで大量の銀を運び出しています。


🧪 銀だけを掘っているの?

実は……

銀は、銀だけを目的に掘ることが少ない金属です。

多くの場合、

  • 鉛(なまり)
  • 亜鉛(あえん)
  • 銅(どう)

などの鉱石を掘るときに、
“おまけ”のように銀がいっしょに出てくることが多いのです。

こうして集めた銀を取り出して精製(せいせい)します。


📉 では銀は足りるの?

銀は太陽光パネルや電子機器にたくさん使われるため、
「未来で足りなくなるかもしれない金属」のひとつと心配されています。

でも、

  • リサイクル(使った銀を回収して再利用)
  • 銀の代わりになる材料の研究
  • 宇宙からの資源開発

などが進んでいるので、すぐに無くなる心配はありません。


✔ まとめ

  • 今でも銀は世界中でたくさん採掘されている
  • 主にメキシコ・中国・ペルーなど
  • 多くは他の金属を掘るときにいっしょに取れる
  • 将来はリサイクルや代替材料が重要になる

⭐︎一番何に使われている?

**いちばん多く使われているのは、「産業(さんぎょう)=工場で作る機械や電子製品」**です。

これは意外ですが、アクセサリーよりずっと多いのです。


📱 ① 電子機器(スマホ・パソコンなど)で最も多い

銀は金属の中で電気が一番よく流れるので、電子部品に大量に使われます。

たとえば——

  • スマホ
  • パソコン
  • テレビ
  • 自動車のセンサー

これらの中には細くて小さい銀がたくさん入っています。

📌 全体の40~50%くらいが電気・電子機器に使われています。


☀️ ② 太陽光パネル(ソーラーパネル)

最近は特に、太陽光パネルでたくさん銀を使います。

パネルの中で光を電気に変える時、
電気を流す細い道(電極)に銀を使うからです。

📌 年々使用量が増えていて、銀の需要を押し上げています。


💍 ③ アクセサリー(指輪・ネックレス)

アクセサリーに使われる量は意外と少なめです。

  • 全体の10%前後
  • 金よりずっと安いので人気はありますが、電子機器ほど大量には使われません。

🌡️ ④ 医療・抗菌製品

銀には菌(ばい菌)を増やさない力があり、病院の器具や特殊なマスクに使われます。


✔ まとめ(使われている割合イメージ)

  • 電子機器・工業用:40〜50%(一番多い)
  • 太陽光パネル:10〜20%
  • アクセサリー:10%前後
  • コイン・投資用:10%前後
  • 医療・化学用途:数%

🧪 なぜ電子機器に使われるのが一番多いの?

理由はシンプルです。

🔌 銀は電気の流れやすさが世界一

→ スマホ・PCには絶対に必要
→ 年々使う量が増えている

これが最大の理由です。

⭐︎なぜ電気が流れやすい?

電気が流れる仕組みをとても簡単に言うと、

👉 金属の中を「電子(でんし)」という小さな粒がスイスイ動くこと

これが「電気が流れる」という状態です。

では、銀の中では何が起きているのでしょう?


🧪 ① 銀の電子は“とても自由”に動ける

金属の原子(げんし)は丸いボールのような形で並んでいます。
そのまわりには「電子」という小さな粒がいますが、

銀の場合、この電子がめちゃくちゃ自由に動けます。

電子が自由に動けるほど、電気は流れやすくなります。


🧪 ② 電子が動くときの邪魔が少ない

電子が動くときに、

  • 原子のガタガタ
  • 振動(しんどう)
  • 不純物(雑な物)

などがあると、電子のスピードが落ちてしまいます。

でも銀は、

原子の並びがきれいで、電子の通り道がとてもスムーズ

だから、電子がスイスイ動いて電気がよく流れます。


🧪 ③ 電子が外れやすいエネルギー(仕事関数)がちょうどいい

銀の電子は、

  • 原子にしっかりつかまっているわけでもなく
  • すぐに飛び出しちゃうほど弱くもない

という“絶妙なバランス”です。

このおかげで、

「流れていいよ〜」という電子がたくさんいる

= 電気がよく流れる金属になる

というわけです。


🎖 世界ランキング1位!

金属の電気の流れやすさ(電気伝導率)のランキングでは、

1位:銀(Ag)
2位:銅(Cu)
3位:金(Au)

となっています。

金は高価で柔らかすぎるため、
普段の配線には「銀の次に流れやすい銅」が使われることが多いのです。


✔ 超まとめ

銀が電気をよく通す理由は……

⭐ 電子が自由に動き回れる

⭐ 電子の通り道がきれい

⭐ 電子が動くのにちょうどいい力で結びついている

この3つがそろって「世界一の電気の流れやすい金属」になっています。

⭐︎今後どうなる?

🔮 将来の銀の見通し(どう変わるか)

✅ 伸びることが期待される分野

  1. 再生可能エネルギー(太陽光パネル)への需要増
    銀は太陽光パネルの中で「電気を流す部分」に使われます。今、世界中で太陽光発電が増えていて、銀の需要も増えています。The Silver Institute+2Sprott+2
    例えば、2025年には工業用途(電子機器・太陽光など)で銀の需要が 7億オンス以上 に達すると予測されています。The Silver Institute+1
  2. 電子機器・電気自動車など「電気をたくさん使う装置」への利用増
    銀は電気をとてもよく通す金属なので、スマホやEV(電気自動車)の中でも重要な部品として使われています。CME Group+1
  3. 供給(材料を掘り出す)よりも需要(使う量)が大きくなる可能性
    研究では「2030年ごろには銀の供給が需要の 62〜70% 程度しか追いつかない」可能性があるとされています。サイエンスダイレクト
    つまり、使いたい人たちが多くなるのに、銀を十分に掘り出せない可能性があるということです。

⚠️ 注意すべきこと・チャレンジ

  • 銀を掘るのが難しくなっている:鉱山の深さが増したり、銀が少ない鉱石(こうせき)が増えたりして、採掘コストが上がることがあります。wisdomtree.eu+1
  • 銀は「副産物(ふくさんぶつ)」として掘られることが多く、銀だけの鉱山は少ないため、鉱山の状況次第で銀の供給が大きく左右されます。CME Group
  • 代替材料(銀の代わりになる金属や技術)の研究も進んでおり、将来銀の使用量が抑えられる可能性もあります。

📊 つまり、これからどうなる?

  • 銀の「使われる量」は 増える方向 にあります。特にエネルギー分野・電子機器分野での需要が伸びそうです。
  • しかし「供給」が十分なペースで増えないと、**銀不足(ひっそく)**になるかもしれません。
  • そのため、銀の価格が上がる可能性があります。また、「リサイクル(もう一度使う)」「代替素材を使う」など工夫もさらに重要になります。

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