小学生にもわかる『熱中症』


⭐︎熱中症とは?

熱中症(ねっちゅうしょう)とは、「暑い場所」にいることで体がうまく熱を調整できなくなり、体に様々な症状が起きる病気のことです。


① 熱中症ってどんな病気?

  • 暑い環境(屋外でも室内でもOK)で、汗をかいて体温を下げる仕組みがうまく働かなくなって、体の中に熱がたまってしまう状態ですmhlw.go.jp
  • 放っておくと命にかかわるほど重くなることがあるので、注意が必要です。

② なぜ起こるの?

熱中症は、「環境」「からだ」「行動」の3つの要素が重なって起こりますwbgt.env.go.jp+1daiichisankyo-hc.co.jp+1

  • 環境:気温や湿度が高い、風がない、日差しが強いなど。
  • からだ:汗をかきすぎて水分や塩分が減る、暑さに慣れていない、疲れている・病気がち。
  • 行動:激しい運動、長時間の外出、マスクによる息苦しさなど。

③ どんな症状があるの?

軽い症状(Ⅰ度:熱失神・熱けいれん)

中くらいの症状(Ⅱ度:熱疲労)

重い症状(Ⅲ度:熱射病)


④ どうやって分けるの?

日本では3段階の重症度で分類されます:

  • Ⅰ度(軽症):めまい・筋肉のつりなど。涼しい場所で水分を取れば大丈夫。
  • Ⅱ度(中等症):脱力・吐き気など。病院で手当てが必要。
  • Ⅲ度(重症):意識障害・高体温など。すぐに入院・集中治療が必要です。

⑤ 熱中症と風邪や発熱の違い

  • 熱中症は体が外で熱をうまく逃がせない状態で起こるので、体温調節の仕組みが壊れていますmhlw.go.jp+7ja.wikipedia.org+7wbgt.env.go.jp+7
  • 発熱(風邪など)は、体がウイルスと戦うためにあえて熱を上げている状態です。

✅ まとめ

  • 熱中症とは暑さで体が熱を逃がせなくなり、めまいやけいれん、最後には意識がなくなる重い症状まで起きる病気。
  • 症状には軽いものから重いものまであって、Ⅰ度~Ⅲ度の3段階に分かれている
  • 暑さに慣れていない日や場所、強い日差し、汗をかきすぎた時は気をつけよう!

暑い日は、帽子や日傘を使って、こまめに水分と塩分を取って、涼しい場所で休むことをしっかり守ろう!

⭐︎いつ誰が発見した?

熱射病は、古くから知られていた病気ですが、以下のような歴史があります😊


⏳ いつ&誰が見つけたの?

1. 紀元前24年頃のローマ人

  • 最初に「日射病(sunstroke)」として記録されたのは、紀元前24年、ローマ人がアラビア遠征中に経験したとされます。

2. ヒポクラテス(紀元前400年頃)

  • ギリシャの医師ヒポクラテスは、著作『ヒポクラテスの格言』の中で、熱による症状について言及しており、熱射病に関する最古の記録の一つとされています。

🔬 その後の進化と理解の深化

  • 18世紀には、熱による病気が「ictus solares(日撃)」や「insolatio(日光病)」などと呼ばれ、医学書にも記載されるようになりました(例:1775年の医学辞典)mhlw.go.jp+7paramedicpractice.com+7ja.wikipedia.org+7
  • 1946年には、熱射病が「多臓器不全を引き起こす重症な病気」であることが初めて医学的に明らかになり、治療の重要性が改めて認識されましたtukusi.co.jp+2ja.wikipedia.org+2pref.chiba.lg.jp+2

✅ まとめ(表で整理)

時代・人物内容
紀元前24年ローマ人が日光で倒れる症例を記録
紀元前400年頃ヒポクラテスが熱による病気を記録
18世紀医学書で“insolatio”“日光病”などの語で紹介
1946年多臓器不全を伴う重症として医学的に正式認識

とても昔から、人々は暑さで体調を崩すことに気づいていましたが、「多臓器に影響する危険な病気」として科学的に理解されたのは1946年ごろなんです。小学生のみんなも、暑いときは油断せず、しっかりと水分を取ったり休んだりしましょう!

⭐︎熱射病、日射病と同じ?

☀️ 熱中症という大きなグループ

その中に「日射病」「熱射病」などの種類があります。


🌞 日射病と熱射病の違い

病名原因説明重さの目安
日射病太陽の直射日光が原因外で長時間、強い日差しを浴びると起こる。<br>汗をかいてふらふらする、顔が青白くなるなどの症状premium-water.net+6kracie.co.jp+6rifuri.jp+6awaji119.jp。 | 軽~中程度(Ⅰ~Ⅱ度) |
熱射病暑さそのものや湿気で体温調節が崩れる室内や日陰でも、体温が40℃以上に上がり、
頭痛・意識がおかしくなる・汗が止まるなどの重い症状uranok.com
重症(Ⅲ度)

💡 よくある共通点と違い

  • 共通点:どちらも「熱中症」に分類され、汗をかく・めまい・だるさなどの症状がある。
  • 違い:「日射病」は特に太陽の強い日差しが原因、「熱射病」は体温が高くなりすぎる重症の状態を指します。

🔍 専門的には


✅ まとめ

  • 日射病:強い日差しで起きる。比較的軽い~中くらいの症状。
  • 熱射病:体温が高くなりすぎて、重い症状になる。命にかかわることもあるので早く医療が必要!

小学生のみんなへ:

  • 外で遊ぶときは帽子をかぶって、水分をたくさんとろう。
  • 「顔が青白い」「熱い」「フラフラする」と感じたら、すぐ大人に伝えて、涼しい場所に移動しよう!

⭐︎ここ数年で患者が増えた?

近年、日本では熱中症の患者数がはっきりと増えています。小学生にも分かりやすく、ポイントを整理してお伝えします😊


📈 ここ数年の増加傾向

  1. COVID-19の影響
     - 2020年〜2021年は外出や活動が制限されていたため、熱中症患者は一時的に減少していましたmdv.co.jp
  2. 2022年以降の急増
     - 活動が戻った2022年以降、患者数は年々増加しています。
     - 特に、2024年5月〜9月の期間には、全国で97,578人が救急搬送されました。これは調査が始まった2008年以降で最多の記録ですapnews.com+15fdma.go.jp+15netsuzero.jp+15
  3. 昨年比でも増加
     - 2024年の患者数は、前年(2023年)と比べ**6,111人(約6.7%)**増えていますfdma.go.jp+1netsuzero.jp+1

☀️ なぜ増えているの?

  • 気温の上昇・猛暑の長期化
     気象庁の調査では、「暑く感じる」「猛暑日が増えた」と感じる人が約87%にのぼりますnetsuzero.jp
  • 高温の日が増えると搬送者も増加するという明確な関係が確認されています。
  • 特に2024年は、6月と7月が過去2番目に暑く、9月は過去最多の搬送者数となりましたnippon.com+4fdma.go.jp+4gemmed.ghc-j.com+4

🛌 影響を受けやすい人


✅ まとめ

  • 新型コロナの影響で2020–21年は減少しましたが、2022年から再び増加
  • 2024年は救急搬送10万人近くに達し、2008年以降で最多
  • これは、猛暑の日が増えたことと強く関連しています。
  • 特に高齢者・現場労働者を中心に予防が重要になっています。

🧴 対策も大切!

外で遊ぶときや暑い日に過ごすときは、

  • 帽子🥤や水分をこまめに摂る、
  • 日陰や涼しい場所で休む、
  • 家族や大人が見守り声をかける、

などをしっかり守って、熱中症を予防しましょう!

⭐︎どうやって防ぐ?

1. 暑さに強い体をつくろう 💪

  • こつこつ体慣らし:暑さに慣れることが一番大切!少しずつ外に出て体を慣らしましょう(10〜14日かかることもあります)。
  • 毎日の生活習慣:早寝早起き、バランスの良い食事で、暑さに負けない体づくりをしましょうkodomokoho.metro.tokyo.lg.jp+1netsuzero.jp+1

2. 暑いときの生活工夫 ☀️

屋外での対策:

屋内での対策:


3. 水分+塩分をこまめに取ろう 💧

  • のどが渇く前に飲む:水やスポーツドリンクなどを少しずつこまめに飲みましょう。
  • 塩分補給も大切:汗で失われた塩分をスポーツ飲料や経口補水液で補います。
  • カフェインやアルコールは避けて:お茶やコーヒーなど利尿作用がある飲み物は控えましょう。

4. こまめに休んで涼しくしよう 🛌


5. 特に注意すべきこと

  • 子どもや高齢者は要注意:体温調整が苦手なので、特に気を配りましょう。
  • 医薬品との相性:利尿剤など熱中症リスクを高める薬に注意し、水分補給をしっかりしましょう。
  • 屋内でも油断禁物:家の中でも暑くなりすぎることがあります。油断せず環境を整えましょう。

✅ 小学生のみんなへ一言アドバイス!

  1. 暑さに体を慣れさせる(少しずつ外で遊ぶ)。
  2. 涼しい服と帽子、日陰を使う。
  3. 水やスポーツドリンクでこまめに水分・塩分を補給。
  4. 涼しい場所でしっかり休む、冷やす。
  5. 家や学校でも温度を調整して安全に過ごそう。

これらの対策をしておくと、暑い夏も元気いっぱいに過ごせます。暑さに気をつけて、夏を楽しく乗り切ろう!

⭐︎どうゆう症状が出る?

① 軽い症状(Ⅰ度・熱失神や熱痙攣)


② 中くらいの症状(Ⅱ度・熱疲労)


③ 重い症状(Ⅲ度・熱射病)


🔍 早見表まとめ

重症度主な症状例
Ⅰ度めまい・立ちくらみ・大量の汗・こむら返り・顔が青白い
Ⅱ度頭痛・吐き気・嘔吐・だるさ・力が入らない
Ⅲ度高熱(40℃以上)・汗が出ない・肌が熱く乾く・意識障害・けいれん・歩けない

⚠️ 注意してほしいポイント

  • 汗が出続けるのは体が「冷やそうとしてがんばっている」サインです。出なくなると体の冷却が止まっているので、とても危険ですkodomokoho.metro.tokyo.lg.jp+14kepco.co.jp+14hapicowa-clinic.jp+14chibikko-shinryousyo.com+1ncchd.go.jp+1
  • 子どもは大人に比べて自分で体調の変化に気づきにくいので、大人がしっかり様子を見てあげてください。
  • 特に 意識がおかしい・返事がない・体が動かない ときは、すぐに救急車を呼ぶようにしてください。

暑い日は、「めまい?」と思ったらまず休む!「だるそう?」と思ったら水分補給!そして何より、「汗が止まって熱くなったらすぐ助けを呼ぶ」ことが大切です。小学生のみんなも、元気に安全に夏を楽しんで!

⭐︎熱中症になったらどうすればいい?

🌀 まずすぐにすること(応急処置の3ステップ)

1️⃣ 涼しい場所に移動

暑い場所から日陰やエアコンの効いた室内にすぐ移動してください。これは体を冷やす一番早い方法ですjrc.or.jp+2fujiyaku-direct.com+2mhlw.go.jp+2

2️⃣ 衣服をゆるめて体を冷やす

  • 服を脱がせたり、ゆるめて風通しをよくします。
  • 首・わきの下・太ももの付け根など、血管が多くある場所にぬれたタオルや保冷剤を当てるのが効果的ですmhlw.go.jp+6kracie.co.jp+6fujiyaku-direct.com+6
  • 扇風機やうちわであおいで、皮ふを濡らすと体温が下がりやすくなります。

3️⃣ 水分・塩分を補給

  • 意識がしっかりしていれば、スポーツドリンクや経口補水液、薄い食塩水などで少しずつ飲ませてくださいtorch-sports.jp+8netsuzero.jp+8wbgt.env.go.jp+8
  • 吐き気があったり意識がおかしい時は、無理に飲ませず救急車を呼びましょう

📞 救急車を呼ぶタイミング(119番)

  • 意識がない・反応しない
  • 自力で水分がとれない
  • けいれん(体が震えるなど)がある

このような重い症状がある場合は、すぐに救急車を呼び、現場で冷やしながら待ってくださいtoyota.jaaikosei.or.jp+1wbgt.env.go.jp+1mhlw.go.jp+2fujiyaku-direct.com+2netsuzero.jp+2


🩺 病院に搬送する場合

  • 救急隊には、「いつ・どこで・どんなふうに倒れたか」「症状(意識・吐き気・熱の高さなど)」を詳しく伝えましょうjrc.or.jp
  • 病院では点滴で水分・塩分を補給し、体温が38℃以下になるようしっかり冷却されますtoyota.jaaikosei.or.jp+3wbgt.env.go.jp+3netsuzero.jp+3

🔎 チェックリスト(応急処置の流れ)

項目やること
涼しい場所日陰や室内へ移動
衣服・冷却衣服をゆるめ、保冷剤や冷たいタオルで首・わき・太ももを冷やす
風あて扇風機やうちわであおぐ・皮ふを濡らす
水分補給スポーツドリンクなどを少しずつ
重症サイン意識がおかしい、けいれん、自力で飲めない → 救急車を呼ぶ

✅ まとめ

熱中症になったら、
「すぐ涼しい場所へ移動」→「体を冷やす」→「水分塩分を補う」→「重症なら119番」
という順番で対応してください。早い手当が命を守ります。夏を元気に安全に過ごすために、覚えておいてください!

⭐︎今後どうなる?

🌡️ ① 暑さがもっと続くようになる

  • 2025年の夏はすでに過去2年に匹敵するような猛暑になりそうで、6月〜8月は平年よりも暑いと予想されていますweather-jwa.jp
  • 地球温暖化の影響で、熱波(猛暑の日)が何日も続く期間が長くなる見込みですtime.com

📈 ② 救急搬送される人がどんどん増える

  • 気温の上昇と高齢化を合わせて考えると、2031〜2050年には救急搬送される人の数が1981〜2000年の平均の約2.3倍になると予測されていますtime.com+7jstage.jst.go.jp+7jstage.jst.go.jp+7
  • これは「暑くなるだけでなく、高齢の人が増えるから」「運動や活動をしてリスクが残るから」という理由です。

💡 ③ でも「暑さに慣れる生活」をすれば抑えられる

  • 研究では、暑さに慣れる(暑熱順化)や冷房・対策によって、搬送者数を60%も減らせる可能性が示されていますnetsuzero.jp+3jstage.jst.go.jp+3jwa.or.jp+3
  • つまり、生活習慣を変えることで、未来の熱中症リスクを大きく下げることができるのです!

🏫 ④ 学校や外での活動はどうなる?

  • 国立環境研究所と早稲田大学の研究では、2065年ごろには日本全国の3/4の地域で「午後3時~6時の外遊びやクラブ活動は危険になる」可能性があると警鐘を鳴らしていますweathernews.jp
  • 実際、甲子園などは朝や夕方に時間をずらして開催するようになっています

🏥 ⑤ 救急・社会への負担も増す

  • 未来には救急車の要請が急増し、応急対応が追いつかなくなるおそれがありますnies.go.jp
  • このため、政府や医療機関では「熱中症ゼロへ」などの取り組みを進めて、死亡者を年間1,000人以下に抑えることを目指していますnies.go.jp+4env.go.jp+4jwa.or.jp+4

✅ まとめ

順位予測される変化どうすればいい?
暑くなる日がもっと増える暑さに合わせた生活を早く始めよう
熱中症になる人が2~3倍に増える体慣らし・水分・冷房で予防
暑さに慣れれば60%減らせる学校・家族皆で涼しく過ごす工夫を
登校・部活が危険になる時間が増える早朝・夕方活動に切り替える
救急が足りなくなるかも予防・見守りの習慣をみんなで

🌞 未来の夏を楽しく安全にするカギは、「早めの習慣づくり」と「暑さに慣れること」、そして「みんなで守る社会」です

これからの未来の暑い夏でも、元気に過ごせるように、今からできることを大切にしていきましょう!

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