小学生にもわかる『血液型』


⭐︎血液型とは?

■ 血液型ってなに?

血液型とは、血(ち)=血液の中にある「赤血球(せっけっきゅう)」という成分にくっついている目印(めじるし)のことです。この目印のちがいで、人の血液はA型、B型、AB型、O型の4つに分けられます。


■ どうやって決まるの?

血液型は生まれつき決まっています。パパやママからもらった「遺伝子(いでんし)」によって決まるので、自分では変えられません。


■ それぞれの型ってどうちがうの?

血液型は「A型」「B型」「AB型」「O型」の4つがあります。それぞれ、赤血球の表面にある目印(「抗原(こうげん)」といいます)のちがいで分けられています。

血液型赤血球にある目印(抗原)体がもっている抗体(こうたい)
A型Aという目印Bをやっつける抗体
B型Bという目印Aをやっつける抗体
AB型AとBの両方の目印抗体がない
O型目印がないAとBをやっつける抗体

■ どうして大切なの?

けがをして血をたくさん失ったとき、「輸血(ゆけつ)」といって他の人の血を体に入れることがあります。でも、血液型が合わないと、体がその血を「敵(てき)」だと思ってしまい、具合が悪くなることがあるのです。だから、血液型はとても大切なんです。

⭐︎人類が誕生してから血液型はある?

■ 血液型は人類が生まれたときからあったの?

はい、血液型は人類が誕生したときからありました
でも、すべての血液型がいっぺんにあったわけではないんです。


■ 血液型には「うまれた順番」がある!

研究によると、血液型には古い順番があると考えられています。

  1. O型(おーがた):いちばん古い。大昔の人たちはO型が多かったといわれています。
  2. A型(えーがた):農業が始まったころに増えたと考えられています。
  3. B型(びーがた):遊牧民(どうぶつと一緒にくらす人たち)の中で生まれたとされます。
  4. AB型(えーびーがた):いちばん新しくて、A型とB型の人が結婚して生まれたときにできました。

■ どうして血液型ができたの?

人がいろいろな場所にすんだり、食べものや生活のしかたが変わっていく中で、体に合った血液型が少しずつ増えていったと考えられています。つまり、生きのこるために進化(しんか)してできたんです。


■ まとめ

  • 人類が誕生したころから血液型はありました。
  • 最初はO型だけだったと考えられています。
  • 生活の変化とともにA型、B型、AB型が増えていきました。

⭐︎いつ誰が発見した?

■ 血液型を発見したのはだれ?

血液型(A型・B型・O型)を最初に発見したのは、
カール・ラントシュタイナーさんというオーストリアの医学者(いしゃ)です。


■ いつ発見されたの?

西暦1901年、今から120年以上前に発見されました。
カールさんは、いろいろな人の血を調べていて、ある人どうしの血を混ぜると固まる(くっついてしまう)ことに気づきました。

そこから、「血にはちがう種類がある!」と分かったのです。


■ どんなことが分かったの?

カールさんは、人の血液を調べて、

  • A型
  • B型
  • O型

の3つの血液型があることを見つけました。
そしてその後、1902年にAB型が見つかって、今の4つの血液型(ABO式)が完成しました。


■ どうして大発見だったの?

それまで、血を輸血(ゆけつ)すると人が死んでしまうことがあったのですが、
この発見によって「血液型を合わせれば安全に輸血ができる」と分かり、
たくさんの命が救われるようになりました。

そのすばらしい功績(こうせき)で、カール・ラントシュタイナーさんは
**1930年にノーベル賞(しょう)**をもらいました!


■ まとめ

  • 発見した人:カール・ラントシュタイナー(オーストリアの医学者)
  • 発見した年:1901年
  • 大発見だった理由:安全に輸血できるようになったから!

⭐︎なぜ4種類?

■ 血液型が4種類なのはなぜ?

それは、**赤血球(せっけっきゅう)**という血の中にある細胞の表面に、
**目印(めじるし)=抗原(こうげん)**がくっついているかどうかで決まるからです。

この目印には、主に「A」と「B」という2つのタイプがあります。
このAとBの組み合わせによって、4つの血液型になるのです。


■ 目印(抗原)の組み合わせでできる4種類

血液型赤血球にある目印(抗原)結果(血液型)
なし何もついていないO型
AだけAがついているA型
BだけBがついているB型
AとB両方ついているAB型

このように、AとBの「ある・ない」の組み合わせ
自然と4種類に分かれるというわけです。


■ どうしてそんな目印があるの?

人の体は「自分のもの」と「よそのもの」を見分ける仕組みがあります。
この目印(抗原)は、体の中で**「これは自分の血だよ!」**と知らせるサインのようなものです。

このしくみは**体を守る免疫(めんえき)**と関係があり、
昔から少しずつ進化(しんか)してできたものだと考えられています。


■ まとめ

  • 血液型が4種類なのは、赤血球にある**AとBの目印(抗原)**の組み合わせが理由です。
  • AもBもない → O型
  • Aだけ → A型
  • Bだけ → B型
  • AとB → AB型

⭐︎人間以外の生き物にも血液型はある?

■ 答え:はい、あります!

人間だけでなく、ほかの動物たちにも血液型はあります!
でも、人間と同じ「A型・B型・AB型・O型」ではなく、それぞれの動物に合った別の血液型の仕組みがあります。


■ いくつかの例を紹介します

🐶 犬(いぬ)

  • 犬には「DEA(ディー・イー・エー)」という名前の血液型のシステムがあります。
  • DEA1、DEA3、DEA4など、10種類以上の血液型があります。
  • 人と同じで、血が合わないと危険なこともあります。

🐱 猫(ねこ)

  • 猫には「A型・B型・AB型」という人間とちょっと似た名前の血液型がありますが、中身はちがいます!
  • 猫の世界ではA型が多く、B型は少なく、AB型はとてもめずらしいです。

🐴 馬(うま)

  • 馬には30種類以上の血液型があると言われていて、とても複雑(ふくざつ)です!

🐄 牛(うし)

  • 牛も血液型があり、なんと800種類以上の組み合わせがあるそうです!

■ なんでそんなにたくさんあるの?

動物たちはそれぞれちがう体のしくみをもっているので、
血液の中の目印(抗原や抗体)も動物ごとにちがうのです。

そのため、血液型の数や種類も動物によってバラバラになるんです。


■ まとめ

  • 人間以外の動物にも血液型はあります!
  • 犬や猫、馬、牛など、それぞれちがう血液型のしくみがあります。
  • 動物どうしでも**血の相性(あいしょう)**があるので、輸血するときには注意が必要です。

⭐︎世界の血液型の分布は?

■ 世界ではどの血液型が多いの?

血液型の分布は、国や地域によってちがいます
それぞれの地域で、どの血液型が多いのか見てみましょう!


🌏 大まかな世界の分布(ABO型)

地域多い血液型特ちょう
日本A型が一番多いA型が約4割、O型が3割、B型が2割
アメリカO型が一番多いO型が約45%、A型が次に多い
ヨーロッパA型とO型が多い地域によってA型が多かったり、O型が多かったりします
アフリカO型が圧倒的に多いマラリアに強いとされるO型が多い
インドや中東B型が多いB型が3~4割近くある地域もある
中国・東アジアA型とB型が多いA型とB型のバランスがとれている
南米O型がほとんど先住民(せんじゅうみん)はO型だけということもあります

■ AB型はどうなの?

AB型はどの国でも一番すくない血液型です。
たとえば日本では、全体の10%以下くらいしかいません。


■ どうして国によってちがうの?

それは、昔からの生活のちがいや、**病気に対する強さ(免疫)**のちがい、
家族で受けつがれてきた遺伝子(いでんし)の流れによるものです。

たとえば、マラリアという病気に強いO型がアフリカで多いのもその一つです。


■ まとめ

  • 血液型は、世界の地域ごとにバラバラです。
  • 日本はA型が多く、アメリカやアフリカではO型が多いです。
  • AB型はどこでも少ないレアな血液型です。

⭐︎血液型で性格は違う?

■ 血液型で性格はちがうの?

科学的には「関係があるとは言えません」

つまり、血液型が性格を決めるというはっきりした証拠(しょうこ)はないのです。


■ でも、どうして「血液型で性格が決まる」と言われるの?

日本では昔から、

  • A型の人は きちょうめん
  • B型の人は マイペース
  • O型の人は おおらか
  • AB型の人は ふしぎちゃん

…というようなイメージ(思いこみ)が広まっています。
これは、テレビや本などで人気になったためです。


■ 実際はどうなの?

科学者たちがたくさんの人を調べましたが、
「血液型と性格に強い関係はない」という結果になっています。

性格は、血液型よりも、

  • 育った環境(かんきょう)
  • 家族や友だちとの関わり
  • 体験してきたこと

などのほうが、ずっと大きな影響をあたえると言われています。


■ でも、血液型で話がはずむことも!

たとえば「あなた何型?」と聞いて、
「えー!やっぱりそうだと思った!」なんて会話もありますよね。
そういう**コミュニケーション(話のきっかけ)**としては、楽しいこともあります😊


■ まとめ

  • 科学的には、血液型と性格に強い関係はありません
  • でも、日本ではイメージとして楽しまれていることもあります。
  • 大事なのは、「血液型で人を決めつけないこと」です!

⭐︎今後、血液型はどうなる?

■ 血液型そのものはどうなる?

血液型は、生まれつき決まっている体のしくみなので、
これからも人間にとって大事な情報として残っていきます。

でも、科学や医療(いりょう)の進歩によって、
血液型がもっと自由になる未来も考えられています!


■ これからの変化で予想されること

🧪 ① 血液型の検査がもっとかんたんに!

いまは病院で調べますが、
これからはスマホのような機械ですぐに血液型が分かるようになるかもしれません。


🧬 ② 血液型のちがいを乗りこえる技術!

たとえば輸血(ゆけつ)では、血液型が合わないと使えませんが、
将来は**どんな血液型の人にも使える「人工血液(じんこうけつえき)」**ができるかもしれません。

これができると、**O型じゃなくても誰にでも血が使える!**という夢のようなことが可能になります。


🧑‍🔬 ③ 血液型の「意味」が変わるかも?

いまは「A型はきちょうめん」など、イメージで話されることがありますが、
未来では、血液型よりもDNA(じんけんいでんし)や体のくせのほうが大切になると考えられています。


■ まとめ

  • 血液型そのものはこれからも変わりません。
  • でも、医療や科学の進歩で「気にしなくてもよくなる」時代が来るかもしれません。
  • 血液型を使った「性格うらない」も、だんだん科学的な考え方にかわっていくかもしれません。

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