小学生にもわかる『猿』


⭐︎猿とは?

猿(さる)は、人間にとても近い動物のひとつです。手や足の指が器用で、木にのぼったり、ものをつかんだりするのがとても上手なんです。

猿にはたくさんの種類がいて、アフリカやアジア、南アメリカなど、いろいろな国や場所にすんでいます


🧠 頭がいい!

猿はとても頭がよくてかしこい動物です。たとえば:

  • 石を使ってナッツを割ったり
  • 枝をつかって虫をとったり
  • 仲間とジェスチャーでやりとりしたり

まるで人間みたいなことができるんです!


🐵 猿と人間のちがいは?

猿と人間は似ているところもありますが、ちがうところもあります。

人間
木の上でくらすことが多い地面でくらす
全身が毛でおおわれている毛が少ない
尾(しっぽ)がある種類もいるしっぽはない

とくに、しっぽがあるかどうかは大きなポイントです!


🌳 日本にもいる猿

日本には「ニホンザル」という猿がいます。冬になると、なんと温泉に入ることでも有名です。寒いところに住んでいる猿は、世界でもとてもめずらしいんです。

⭐︎いつから存在している?

猿(さる)は、とても昔むかし、何百万年も前から地球にいます。

もっと正確にいうと、**今の猿の仲間のご先祖さま(祖先)**は、およそ3,000万年前から地球にいたと考えられています!


📚 ちょっと時間の流れを見てみよう

  • 🌍 約6,500万年前:恐竜が絶滅(ぜつめつ)
  • 🐭 そのあと、小さな動物たちが生きのこる
  • 🐒 約5,000万〜3,000万年前:猿のご先祖さまが登場!
  • 👨 約500万〜700万年前:人間のご先祖があらわれる

つまり、猿のほうが人間よりず〜っと昔から生きているんです!


🧬 どうやって分かったの?

科学者たちは、「化石(かせき)」や「DNA(いでんし)」を調べることで、猿がどれくらい昔からいたかを調べているんです。

たとえば、むかしの猿の骨が地面の中から見つかって、「これは3,000万年前のものだ!」というふうにわかるんです。

⭐︎人間の先祖は猿?

🧬 人間の先祖は“今の猿”ではありません!

よく「人間の先祖は猿なんでしょ?」と言われることがありますが、ちょっとちがいます

正しくは、人間と猿には“同じご先祖さま”がいた、ということなんです!

つまり、

人間も猿も、遠〜い昔に同じ生きものから分かれて進化(しんか)したんです。


🐒 ➡️ 👨 じゃなくて…

もっと正しく言うと:

  • 昔むかし、森や木の中でくらしていた「猿に似た生きもの」がいました。
  • そこから、いろんな方向に進化しました。
    • 木の上で生活を続けた仲間 → 今のサル
    • 二本足で歩いたり、道具を使うようになった仲間 → 人間

なので、人間は猿から直接生まれたわけではなくて、いとこのような関係なんです!


🌳 例えると…

たとえば、「いとこ」がいるお友だちを思い出してください。

  • いとことあなたは、同じ「おじいちゃん・おばあちゃん」がいますよね?
  • でも、いとこ=あなた、じゃないですよね?

人間と猿も、“すご〜く昔のご先祖さま”が同じだけど、今はちがう生きものなんです!

⭐︎その猿に似た生き物の先祖は?

🐒 猿に似た生きものの名前は?

猿に似た生きもののことを、科学では「霊長類(れいちょうるい)」といいます。人間もこのグループの仲間です。

でも、それよりもっと前には「霊長類になる前の動物」がいました。


🐁 その前のご先祖さまは、小さなネズミのような動物!

なんと、猿や人間のご先祖さまのご先祖さまは、ネズミのような小さな動物だったと考えられています。

  • この動物は、木の上をちょこちょこ動いていた小さな哺乳類(ほにゅうるい)です。
  • 名前は「プレシアダピス(Plesiadapis)」などの種類が有名です。
  • 大昔、**恐竜が絶滅したあと(約6,500万年前)**に生きていたんです。

🐭➡️🐒➡️👨‍🦱 ざっくりした流れ

こんなふうに進化してきたと考えられています:

  1. 小さなネズミのような動物(木の上にすんでいた)
  2. 猿に近い動きができる動物(目が前を向く、手でつかむ)
  3. 本物の猿たち(チンパンジーやニホンザルなど)
  4. 人間のご先祖(ホモ・サピエンスの前の人類)

🌳 どうして木の上が大事だったの?

木の上で生活すると、目を前に向けて立体的に物を見る力や、手で枝をつかむ力が大切になります。これが、あとで頭がよくて器用な猿や人間につながっていくんです。

⭐︎猿は何種類いる?

世界には、約200〜250種類もの猿がいるといわれています!
(※新しく発見されたり、名前が変わったりすることもあるので、だいたいの数です)


🌍 猿はどこに住んでいるの?

猿は、アフリカ・アジア・中南アメリカなど、あたたかい場所の森や山にたくさん住んでいます。

  • 🌳 木の上でくらす猿
  • 🪨 地面で生活する猿

など、すむ場所によって体のつくりや性格もちがうんです。


🐒 猿の種類は大きく2つに分けられます!

① 新世界ザル(しんせかいざる)

→ 主に 南アメリカに住んでいます。

  • 小さくて軽い体
  • 長いしっぽで木にぶら下がれる
  • 例:リスザル、クモザル、マーモセット

② 旧世界ザル(きゅうせかいざる)

→ アフリカ・アジアに多く住んでいます。

  • 鼻の形が人間に近い
  • 地面でも生活できる
  • 例:ニホンザル、ヒヒ、マカク

🧠 さらにおもしろい仲間も!

猿のなかまには、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンなどの「大型類人猿(るいじんえん)」もいます。
※このグループには人間も入ります!


🐵 日本にいる猿は?

日本には「ニホンザル」がいます。世界で一番北(寒い場所)に住む猿として有名で、雪の中で温泉に入る姿がとても人気です♪

⭐︎猿はどうして頭が良い?

🐒 猿は本当に頭がいいの?

はい、猿はとてもかしこい動物です!

  • 道具をつかう(石でナッツを割る、棒で虫をとる)
  • 仲間と「声」や「ジェスチャー」でコミュニケーションする
  • 鏡を見て「自分だ!」と分かる猿もいる(チンパンジーなど)

じゃあ、どうしてそんなに頭がよくなったのか? それを見ていきましょう!


🧠 理由①:脳(のう)が大きい!

猿は体に比べて脳が大きいんです。
とくに、「大脳新皮質(だいのうしんひしつ)」という考える部分が発達しています。

この部分が大きいと:

  • 問題をとく力(どうやったら食べ物がとれるかな?)
  • 仲間の気もちを考える力
  • 過去のことをおぼえて、未来のために行動する

などができるようになります!


🌳 理由②:木の上での生活

猿の祖先は、木の上で生活していた動物です。

  • 枝のあいだをジャンプ!
  • 手で枝をつかむ!
  • 落ちないようにバランスをとる!

こうしたことを毎日やっていると、自然と頭もよくなるんです。
つまり、「かしこくならないと生きのこれなかった」のです。


👨‍👩‍👦 理由③:仲間とくらす

猿は、グループで生活する動物です。

  • 「だれがリーダーかな?」
  • 「今、あの子は怒ってる? 仲よくしたほうがいい?」
  • 「前にこの子とケンカしたな、気をつけよう」

こういう社会の中で考えることが多いので、頭をいっぱい使う生活なんです!


💡 まとめると!

猿が頭がいいのは、こんな理由があるからです:

  1. 脳が大きくて発達している
  2. 木の上で生きるために考える力が必要だった
  3. 仲間とくらす中で、気もちを読んだり工夫したりする力がのびた


⭐︎猿に会ったときはどうする?

🚫 ぜったいにしてはいけないこと!

まずは、やってはいけないことからおぼえておきましょう!

❌ 1. 近づかない!

猿は見た目がかわいくても、野生(やせい)の動物です。
急にびっくりしたり、おそわれることもあるので、むやみに近づかないようにしましょう

❌ 2. 目をじっと見ない!

猿の世界では、「目をじーっと見る=ケンカを売ってる」という意味になります。
だから、目を合わせすぎないようにしましょう。

❌ 3. 食べものを見せたり、あげたりしない!

猿は食べものを見ると、とびついてきたり、うばおうとすることがあります。
とてもあぶないので、**食べものは見せない・あげない!**がルールです。


✅ こうすると安心!

✅ 1. あわてずに、静かにその場をはなれる

  • 大きな声を出したり、走って逃げると、猿もびっくりしてしまいます。
  • ゆっくり後ずさりして、静かにその場をはなれるのがポイントです。

✅ 2. バッグや食べものはしっかり持つ

  • 猿はとてもかしこいので、リュックや袋の中に食べものがあると気づくことがあります。
  • チャックをしめて、しっかり持っておくと安心です。

✅ 3. 困ったら大人に知らせる

  • 学校や遠足のときなど、先生や近くの大人にすぐ伝えましょう
  • 無理に自分だけでどうにかしようとしないことが大切です。

🧠 まとめ:猿と会ったらどうする?

🟢 やること🔴 やらないこと
静かにその場をはなれる猿に近づく
食べものはかくす食べものを見せる・あげる
目を合わせすぎない猿をじっと見る
大人に伝える大声でさわぐ・追いかける

⭐︎今後、猿はどうなる?

🐒 猿の未来は、ちょっと心配…

じつは、今 地球にいる猿の多くが“絶滅(ぜつめつ)”のキケンにさらされています
つまり、「いなくなってしまうかもしれない」ということです。


😢 なぜキケンなの?

① 森がへっている

猿は森やジャングルに住んでいます。
でも、人間が木を切って道や町を作ることで、猿のすみかがどんどん小さくなっています。

② 密猟(みつりょう)やペットの問題

  • 一部の人が猿を売ったり、見せ物にしたりしています。
  • 赤ちゃん猿をとるために、お母さん猿が殺されることもあるんです。

③ 病気や気候変動(きこうへんどう)

  • 地球の気温が上がったり、天気がへんになったりすると、食べものが手に入りにくくなります。
  • 人間からうつる病気(ウイルス)も心配されています。

🌱 でも、がんばって守っている人もたくさんいる!

科学者や自然保護の人たちが、猿を守るために世界中で活動しています!

  • 森を守る活動(植林=木を植える)
  • 猿のすみかを国立公園にして守る
  • 密猟をふせぐルールづくり
  • 子どもたちに猿のことを教える(←これも大事!)

🤔 じゃあ、ぼくたち・わたしたちにできることは?

もちろんありますよ!

  • 動物園やテレビ、図かんで猿のことを知ること
  • ゴミをへらしたり、自然をたいせつにする気もちをもつこと
  • けっして野生の猿にエサをあげないこと

「知ること」は守ることのはじまりなんです✨


🐵 未来の猿はどうなる?

それは、わたしたち人間しだいです。

  • 森が守られれば、猿たちも元気にくらせます。
  • わたしたちが自然を大切にすれば、未来にもたくさんの種類の猿に会えるでしょう。

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