小学生にもわかる『国会」


⭐︎国会とは?

国会(こっかい)は、日本でいちばん大切な話し合いをする場所です。
ここで、日本のルール(法律)を作ったり、国のお金の使い方を決めたりします。
**「日本の国をどう動かすかを決める会議」**だと思ってください。


だれが集まっているの?

国会には、**国会議員(こっかいぎいん)**という人たちが集まっています。
国会議員は、国民(みんな)が選挙でえらんだ代表です。
みんなの代わりに、国のことを考えて話し合っています。


国会には2つのグループがあるよ

国会は、次の2つに分かれています。

  • 衆議院(しゅうぎいん)
    たくさんの意見をすばやく話し合います。
  • 参議院(さんぎいん)
    落ち着いて、じっくり考えます。

この2つが協力して、物事を決めます。


国会では何をしているの?

国会では、主にこんなことをしています。

  • 法律を作る・直す
  • 国のお金(税金)の使い方を決める
  • 内閣(国を動かすチーム)をチェックする

つまり、日本が正しく動いているかを見守る役目もあります。


国会はどこにあるの?

国会は、東京にある「国会議事堂」という建物の中で開かれています。
大きくて、とても立派な建物です。


どうして国会は大切なの?

国会があるからこそ、

  • みんなの声が国の決まりに反映され
  • 勝手に決まりが作られない
    ようになっています。
    みんなの生活を守るために、とても大切なのです。

⭐︎いつ誰が始めた?

国会は「いつ」始まったの?

日本の国会は、1890年(明治23年)に、はじめて開かれました。
今から130年以上前
のことです。


「だれ」が始めたの?

国会を始めるきっかけを作ったのは、
**明治天皇(めいじてんのう)**と、当時の政府の人たちです。

特に大切なのが、
伊藤博文(いとう ひろぶみ)という人物です。
この人は、日本で初めての内閣総理大臣
になった人で、
国会のしくみ日本の憲法を作る中心になりました。


どうして国会を作ったの?

それまでは、国の大事なことは一部のえらい人だけで決めていました。
でも、

  • 国民の声も大事にしたい
  • 話し合いで国を動かしたい

という考えが広まり、
**「国民の代表が集まって話し合う場所」**として国会が作られました。


まとめ

  • 国会が始まったのは 1890年
  • 中心となったのは 明治天皇 と 伊藤博文
  • 理由は 国民の声を国の決まりに反映させるため

⭐︎昔の国会は今とどう違った?

昔の国会ってどんな国会?

昔の国会は、**1890年(明治23年)**に始まった
**「帝国議会(ていこくぎかい)」**という名前でした。


① えらべる人が少なかった

  • 選挙で投票できたのは、お金をたくさん持っている男性だけ
  • 国民のほんの一部の声しか届きませんでした

  • 18歳以上なら、男女関係なく投票できる
  • たくさんの人の考えが国会に反映されます

👉 今のほうが、みんなの声が届きやすいです。


② 天皇の力がとても強かった

  • 天皇が国のトップ
  • 国会で決めたことより、天皇や政府の力が強いこともありました

  • 国のトップは国民が選んだ代表
  • 国会が日本でいちばん強い決定の場です

③ 国会ができることが少なかった

  • 法律を作っても、政府に反対しにくかった
  • 国会は「相談役」のような立場でした

  • 法律を作る
  • 内閣をチェックする
  • 国のお金の使い方を決める

👉 今の国会は、とても大きな力と役割を持っています。


④ 名前と考え方がちがう

  • 名前:帝国議会
  • 考え方:国を上から動かす

  • 名前:国会
  • 考え方:国民が国を動かす(民主主義)

まとめ(ひと目で)

  • 昔は → 一部の人のための国会
  • 今は → みんなのための国会
  • 今の国会のほうが、自由で公平です

⭐︎いつなぜ変わった?

いつ変わったの?

国会が大きく変わったのは、**1947年(昭和22年)**です。
この年に、日本国憲法(にほんこくけんぽう)が始まり、
昔の「帝国議会」から、今の国会
になりました。


なぜ変わったの?

いちばんの理由は、第二次世界大戦が終わったからです。

戦争でたくさんの人が苦しみ、
「もう二度と、同じことをくり返してはいけない」
と日本中が考えました。

そこで、

  • 国を一部の人だけで動かさない
  • みんなで話し合って決める国にする
  • 戦争をしない国にする

という新しい考え方に変えたのです。


何がどう変わったの?

ポイントは3つです。

① 国の主人公が変わった

  • :天皇が中心
  • 国民が中心(国民主権)

② 国会がいちばん強くなった

  • 国会が日本でいちばん大切な決定の場所になりました
  • 内閣(政府)も、国会のチェックを受けます

③ みんなが選挙に参加できるようになった

  • 男の人だけ → 男女みんな
  • お金がある人だけ → 18歳以上の国民全員

👉 たくさんの声が国会に届くようになりました。


まとめ

  • 1947年に国会は大きく変わった
  • 理由は 戦争をくり返さないため
  • 国民が主役の国にするためだった

⭐︎最初に国会を作ったとき、何を参考にした?

日本が最初に国会を作ったとき、いちばん参考にしたのは
**ドイツ(当時はプロイセン)**の国のしくみです。


なぜドイツだったの?

明治時代の日本は、
「強くて、まとまりのある国」を作りたいと考えていました。

当時のドイツは

  • 国がまとまっている
  • えらい人(皇帝)の力が強い
  • でも国会もある

というしくみでした。
これが、日本の考えに合っていたのです。


だれが調べてきたの?

**伊藤博文(いとう ひろぶみ)**たちが、
ヨーロッパへ行って、たくさんの国を調べました。

  • ドイツ
  • イギリス
  • フランス など

その中で、
**「日本にはドイツ型が合う」**と判断しました。


イギリスは参考にしなかったの?

イギリスの国会も参考にしましたが、
イギリスは

  • 国会の力がとても強い
  • 王さまの力が弱い

というしくみでした。

当時の日本は
「まだそこまで自由にするのは早い」
と考え、少しだけ参考にしました。


まとめ

  • いちばん参考にした国 → ドイツ
  • 理由 → 国を強くまとめたかったから
  • 調べた人 → 伊藤博文たち
  • イギリスなども → 一部は参考

⭐︎国会ができて日本はどう変わった?

国会ができたことで、日本は
**「一部のえらい人だけの国」から「みんなで考える国」**へ
少しずつ変わっていきました。


① 国の決まりが話し合いで決まるようになった

  • えらい人が勝手に決めることが多かった

国会ができてから

  • 国会で話し合ってから決める
  • 反対の意見も出せる

👉 ケンカではなく、話し合いで決める国になりました。


② 国民の声が政治に届くようになった

  • 国民の意見は、ほとんど届かなかった

国会ができてから

  • 選挙でえらんだ人が、国会で発言
  • 少しずつ、国民の声が反映されるように

👉 「自分たちの国」という意識が生まれました。


③ 法律やお金の使い方が分かりやすくなった

  • 何がどう決まったのか、分かりにくかった

国会ができてから

  • 法律や予算を国会で決める
  • 記録が残る

👉 国の動きが見えるようになりました。


④ 戦後は「民主主義の国」になった

特に1947年以降は、

  • 国会がいちばんえらい決定の場
  • 男女みんなが選挙に参加
  • 人の意見を大切にする

という、民主主義の国へ大きく進みました。


まとめ

  • 国会で話し合う国になった
  • 国民の声が政治に届くようになった
  • 日本はみんなで作る国に変わった

⭐︎なぜ戦争に踏み切った?

理由は1つではなく、いくつかが重なったからです。
大切なポイントを順番に見てみましょう。


① 資源(しげん)が足りなかった

当時の日本には、

  • 石油

  • などがあまりありませんでした。

工場や船、飛行機を動かすために
外国から資源を買う必要がありました。
でも、それがだんだん難しくなっていきました。


② 外国との関係が悪くなった

日本が中国へ広がろうとしたことで、
アメリカやイギリスなどと対立しました。

  • 「これ以上広がらないで」と言われる
  • 石油を売ってもらえなくなる

👉 日本は
「このままでは国が立ちゆかない」
と追いこまれていきました。


③ 軍の力がとても強くなっていた

当時は、

  • 「国を守るには強い軍が必要」
  • 「話し合いより力」

という考えが広まり、
軍の意見がとても強く通る時代でした。

国会や国民の声より、
軍の判断が優先されることも多かったのです。


④ 戦争で早く終わると思っていた

当時の指導者の中には、
「戦えば、すぐに終わる」
「勝てば問題は解決する」
と**楽観的(らっかんてき)**に考える人もいました。

👉 これは、大きな間違いでした。


まとめ

日本が戦争に踏み切った理由は、

  • 資源が足りなかった
  • 外国との関係が悪くなった
  • 軍の力が強すぎた
  • 正しい話し合いができなかった

これらが重なったからです。


とても大切な教訓

この経験から日本は、

  • 話し合いを大切にする
  • 国会の力を強くする
  • 戦争をしないと決める

という道を選びました。

だから今の日本では、
国会で話し合うことがいちばん大切なのです。

⭐︎国会は年に何回、いつ行われる?

国会は、年に1回だけと決まっているわけではありません。
必要に応じて、何回も開かれます。

でも、必ず毎年行われる国会が1つあります。


① 通常国会(つうじょうこっかい)

  • いつ?
    👉 毎年1月ごろ
  • 何日くらい?
    👉 約150日間
  • なにをする?
    • 1年の国の計画
    • 国のお金の使い方(予算)
    • 大事な法律

🟢 毎年かならず開かれる、いちばん大切な国会です。


② 臨時国会(りんじこっかい)

  • いつ?
    👉 必要なとき(決まった時期はありません)
  • なにをする?
    • 急ぎの法律
    • 大きな問題への対応

🟡 災害や大きな事件があったときなどに開かれます。


③ 特別国会(とくべつこっかい)

  • いつ?
    👉 選挙のあと
  • なにをする?
    • 新しい総理大臣をえらぶ

🔵 衆議院選挙のあとに開かれる、特別な国会です。


まとめ(かんたん)

  • 通常国会 → 毎年1月ごろ
  • 臨時国会 → 必要なとき
  • 特別国会 → 選挙のあと

ひとこと

だから国会は、
年に1回~数回開かれることが多いです。

⭐︎150日って年度が変わるんじゃない?

答え:はい、変わります。


まず「年度」ってなに?

日本の年度は、

  • 4月1日 〜 翌年3月31日

です。


通常国会はいつから?

通常国会は、だいたい

  • 1月ごろに始まります

150日たつとどうなる?

1月から 150日 たつと…

  • 1月 → 2月 → 3月 → 4月 → 5月

と進み、
4月をこえて、5月ごろまで続くことになります。

👉 つまり、年度は変わります。


それでも大丈夫なの?

はい、大丈夫です。

なぜなら国会では、

  • 次の年度(4月から)の予算
    3月までに決める

という大切な仕事をしているからです。


まとめ

  • 通常国会は 約150日
  • 1月に始まるので 年度は変わる
  • でも 次の年度の準備をする国会だから問題ない

⭐︎なぜ150日もかかる?

理由は一言でいうと、
日本の大事なことを、あわてずに、しっかり話し合うためです。


理由① 日本全体のことを決めるから

国会では、

  • 国のお金(予算)
  • 新しい法律
  • 生活に関わるルール

など、日本中の人に関係することを決めます。

👉 かんたんに決めると、
だれかが困ってしまうかもしれません。


理由② たくさんの人の意見を聞くから

国会には、

  • 衆議院と参議院
  • 与党(さんせい)と野党(はんたい)

など、考えのちがう人がたくさんいます。

  • いいところは?
  • 困る人はいない?

を何度も話し合うので、時間がかかるのです。


理由③ 予算は特に時間がかかる

国のお金は、

  • 学校
  • 病院
  • 道路
  • 災害対策

などに使われます。

👉 「どこに、いくら使うか」を
間違えないように、細かくチェックします。

だから、予算の話し合いだけでも何か月も必要なのです。


理由④ チェックする時間も大切

国会は、

  • 政府のやり方は正しいか
  • ムダはないか

見張る役目もあります。

👉 チェックを省くと、
よくないことが起きやすくなります。


まとめ

国会が150日もかかるのは、

  • 日本全体の大事なことを決める
  • いろいろな意見を大切にする
  • お金や法律を間違えないため

つまり、
みんなの生活を守るために、時間が必要なのです。

⭐︎昔からそう?

答え:いいえ、ちがいます。


昔の国会はどうだった?

明治時代(最初の国会)

  • 帝国議会とよばれていました
  • 会期(国会の期間)は
    👉 **3か月くらい(約90日)**でした

今より ずっと短かったのです。


なぜ昔は短かったの?

理由はいくつかあります。

  • 国会の力が今ほど強くなかった
  • 決めることが、今より少なかった
  • 政府や軍のほうが力を持っていた

👉 なので、長く話し合う必要が
あまりなかったのです。


いつ150日になったの?

戦後(1947年以降)

日本国憲法が始まってからです。

  • 国会がいちばん大切な決定の場になった
  • 国民の生活に関わる話し合いが増えた

そのため、

👉 しっかり話し合う時間として、約150日
が決められました。


今でも変わることはある?

あります。

  • 話が終わらないとき → 会期をのばす
  • 急ぎのとき → 臨時国会を開く

つまり、
**150日は「目安」**なのです。


まとめ

  • 昔から150日だった → ❌
  • 昔はもっと短かった
  • 戦後、話し合いを大切にするため長くなった

⭐︎技術が発達してもっと短縮できるのでは?

答え:一部は短くできますが、全部は短くできません。


① 技術で「早くなったこと」はある

今の国会では、昔とくらべてこんなことができます。

  • パソコンで資料をすぐ配る
  • インターネットで会議内容を共有
  • データをすぐ計算・分析
  • オンライン会議もできる

👉 事務作業や準備は、たしかに速くなりました。


② でも「話し合い」は速くできない

国会で一番大切なのは、
人の考えを聞いて、考え直すことです。

たとえば、

  • この法律で困る人はいない?
  • 子どもやお年寄りは大丈夫?
  • 今はよくても、10年後は?

👉 これは、
コンピューターでは代わりに考えられません。


③ 早く決めすぎると、危ない

もし国会をとても短くすると、

  • 間違いに気づけない
  • 少数の人の意見が消える
  • 後で直す手間が増える

👉 実は、
ゆっくり決めた方が、結果的にムダが少ない
ことも多いのです。


④ 国会は「スピード」より「安全」

たとえるなら、

  • スマホ → 早さが大事
  • 国会 → 安全と公平が大事

国会は、
急がない勇気が必要な場所なのです。


まとめ

  • 技術で「作業」は短くできる
  • でも「話し合い」は短くできない
  • 国会は、速さより考える時間を大切にする

科学者としての一言

技術が進んでも、
人の未来を決めるのは、人の考えです。
だから国会は、これからも
「時間をかけて考える場所」であり続けます。

⭐︎国会は誰でも見れる?

答え:はい、だれでも見ることができます。

国会は、
国民のための話し合いの場なので、
かくさずに公開されています。


① 直接行って見る(傍聴)

国会議事堂には、
**傍聴席(ぼうちょうせき)**があります。

  • 大人も子どももOK
  • ルールを守れば無料
  • 本会議をその場で見られます

👉 学校の社会科見学で行くこともあります。


② インターネットで見る

今は、

  • テレビ中継
  • インターネット配信

で、家からでも見られます

👉 遠くに住んでいても大丈夫です。


③ 見学だけもできる

会議がない日でも、

  • 国会議事堂の中を見学
  • 建物やしくみを学ぶ

ことができます。


なぜ見せているの?

それは、

  • ちゃんと話し合っているか
  • ウソやごまかしがないか

を、国民が見て確かめるためです。

👉 見られているから、
国会はまじめに話し合います。


まとめ

  • 国会は だれでも見られる
  • 行って見る/家で見る、どちらもOK
  • 国会は 開かれた場所

⭐︎子どもでも発言できる?

答え:国会の中では、できません。

国会で発言できるのは、
選挙でえらばれた国会議員だけと決まっているからです。


どうして子どもは発言できないの?

理由は2つあります。

① みんなの代表だから

国会は、
国民の代表が話す場所です。

代表になるには、

  • 選挙に立候補する
  • 国民にえらばれる

必要があります。


② 決まりごとを守るため

国会は、

  • 国のルール
  • お金
  • 法律

を決める場所なので、
決められた手続きがとても大切です。


じゃあ、子どもの意見は届かないの?

いいえ、届きます。

方法はいくつもあります。


子どもが意見を伝える方法

① 国会議員に手紙を書く

  • 「こうしてほしい」
  • 「学校で困っていること」

を書いて送ると、
議員が読んでくれます。


② パブリックコメント

国が新しいルールを作るとき、

  • インターネットで意見を送る

ことができます。
年齢制限はありません。


③ 学校やこども議会

  • こども議会
  • 模擬国会

で、意見をまとめ、
大人に届けることもあります。


④ 家族と話す

お父さんやお母さんが、
選挙でその意見を伝えてくれます。


まとめ

  • 国会で直接発言 → ❌
  • でも、意見を伝える方法 → たくさんある
  • 子どもの声も 大切な国の声

科学者としての一言

国は、
声をあげた人の意見が少しずつ形になります。

今は聞く立場でも、
考えることが、もう政治への参加です。

⭐︎今後、国会はどうなる?

一言でいうと、
「話し合いを大切にしながら、少しずつ進化する」
と考えられます。


① 技術を使って、もっと見やすくなる

これからの国会は、

  • 会議の動画がもっと分かりやすくなる
  • AIが、話し合いをまとめて説明する
  • 子どもでも理解できる資料が増える

👉 国会が身近になると考えられます。


② 国民の声が、もっと届きやすくなる

今よりも、

  • インターネットで意見を送る
  • 若い人の考えを聞くしくみ

が広がるでしょう。

👉 子どもの意見も、
形になるチャンスが増えるかもしれません。


③ 国会は「スピード」との勝負になる

世界の変化はとても速いです。

  • 災害
  • 病気
  • 技術の進歩

に対応するため、
急ぐ決まりと、時間をかける決まり
分けて考えるようになるかもしれません。


④ でも、いちばん大切な役目は変わらない

どんなに時代が変わっても、

  • みんなの声を聞く
  • 反対意見も大切にする
  • 勝手に決めさせない

という、国会の役目は変わりません。


まとめ

  • 国会は 便利に進化する
  • 国民との距離は 近くなる
  • でも 話し合いを大切にする場所であり続ける

科学者からの最後の一言

未来の国会をつくるのは、
今の子どもたちの考えです。


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