小学生にもわかる『空気』


⭐︎空気とは?

空気は、私たちのまわりをいつも取り囲んでいる、**見えない気体(きたい)**の集まりです。
見えませんが、ちゃんと重さもあり、押す力もあります。


🧪 空気の中身はなに?

空気は一つのものではなく、いろいろな気体がまざっています。

  • ちっ素(にっそ)…約78%
  • 酸素(さんそ)…約21%
  • アルゴンなどの気体…約1%
  • ほんの少しの二酸化炭素(にさんかたんそ)や水蒸気

特に酸素は、人間や動物が**呼吸(こきゅう)**するために大切です。


💨 空気はどうして見えないの?

空気のつぶ(分子)はとても小さく、目では見えません。
でも、たくさん集まるとになったり、気球やボールをふくらませたりできるので、空気があることが分かります。


🌀 空気には重さがある?

はい、あります!
1m²の地面には、なんと約10トンの空気が上から乗っています。
でも私たちが押しつぶされないのは、体の中にも空気があって、外の空気と押す力がつり合っているからです。


🔭 空気があると何がいいの?

  • 呼吸ができる
  • 風がふく
  • 雨や雲ができる
  • 太陽の強い光や宇宙線から守ってくれる

空気は、地球を守る「大きなバリア」のような存在です。

⭐︎いつどうやって出来た?

空気ができ始めたのは、
今から約46億年前に地球が生まれてすぐのころです。

そのころの地球は、まだとても熱くて、ドロドロにとけた岩の星でした。


🌋 どうやって空気ができたの?

空気ができるまでには、大きく分けて3つのステップがあります。


① 火山からガスが出た(原始の大気)

地球が生まれたばかりのころは、火山がたくさんありました。
そこから水蒸気、二酸化炭素、ちっ素などのガスが大量に出て、空をおおいました。

これが、空気のはじまりです。


② 水蒸気が冷えて海になった

地球が少しずつ冷えてくると、空にあった水蒸気が雨になり、たくさん降ってになりました。

水蒸気が減ったことで、空気の中のゆくえも変わっていきました。


③ 生き物が酸素をつくり始めた(大きな変化!)

約30億年前、海の中に**光合成(こうごうせい)**をする小さな生き物(シアノバクテリア)が現れました。

この生き物たちが、太陽の光を使って
二酸化炭素 → 酸素
に変えるようになりました。

これがとても大きな出来事で、地球の空気には
酸素が少しずつ増えていきました。


🌍 そして今の空気に近づいた

その後、何億年もかけて生き物たちが酸素を作り続け、
今の**酸素21%、ちっ素78%**の空気に近い状態になったのです。

つまり空気は、

  • 火山
  • 海の誕生
  • 生き物の光合成
    が力を合わせて作った、地球の長い歴史の結果なのです。

⭐︎人は、ちっ素も吸わないと生きれない?

🫁 結論:

人は「ちっ素を吸う必要はありません」。でも、ちっ素が空気にあることはとても大事です。


🌬️ 空気の中で必要なのは酸素だけ?

人が**生きるために必要なのは「酸素」**です。
酸素は体の中でエネルギーを作るために使われます。


🟦 じゃあ、ちっ素はどうして吸っているの?

空気の 約78% はちっ素です。
でも、ちっ素は体の中でほとんど使われません。

  • ちっ素はそのまま吸って、そのまま吐き出しています。
  • 体の中にほとんど取りこまれません。

つまり、ちっ素は「ただ通りすぎているだけ」なんです。


🧪 それでも、ちっ素がなぜ必要?

ちっ素は人の体に直接必要ではないのですが、
空気にちっ素が多いこと自体はとても大切です。

理由は…

🟡 1)酸素だけの空気だと危険!

もし空気が「ほぼ酸素だけ」だったら…

  • 火がすごく燃えやすくなって危険
  • 人の体の細胞が傷つきやすくなる
  • 酸素中毒を起こすことがある

だから、ちっ素がたくさんあることで
「空気のバランスがちょうど良くなる」のです。


🟢 2)植物や生き物の成長に必要

ちっ素は、植物や微生物が成長するための大事な材料です。
人は吸って使いませんが、地球全体の生命には欠かせません。


🌱 まとめ

  • 人が生きるのに必要なのは「酸素」
  • ちっ素は吸っても体では使わない
  • でも、空気にちっ素が多いおかげで、地球の空気は安全で安定している

⭐︎ちっ素はどうやって発生している?

🌟 結論

ちっ素は、もともと地球ができたときに火山から出たガスにふくまれていて、その後ずっと空気の中に残り続けています。

でも、これだけでは「どうやって発生するの?」という疑問には足りませんよね。
実は、ちっ素にはいくつかの「つくられ方」があります。


🌋 ① 地球が生まれたとき、火山からたくさん出てきた

46億年前、地球がまだとても熱かったころ、火山がたくさん爆発していました。

そのときに
ちっ素(窒素のガス)や二酸化炭素水蒸気などが空へ出ました。

このときのちっ素が、空気のちっ素の“もと”です。


🧪 ② ちっ素は、地球の中の岩石や物質が変化しても生まれる

地球の内部では、岩石や鉱物が高い温度や圧力で変化しています。

このとき、

  • アンモニア(NH₃)
  • ちっ素をふくむ鉱物
    が分解されると、**窒素ガス(N₂)**が生まれて空へ出ることがあります。

これも「ちっ素が発生する」仕組みのひとつです。


🌱 ③ 実は“生き物”も、ちっ素をつくったり変化させたりしている

特にすごいのが**土の中の小さな細菌(バクテリア)**たちです。

たとえば…

🟡 ちっ素固定細菌(こていさいきん)

空気中のN₂を取りこみ、アンモニアに変えます。

🟢 反対に、脱ちっ素細菌

土の中の物質を変化させて
窒素ガス(N₂)を空気に戻す
働きをします。

このサイクルを

「窒素循環(ちっそじゅんかん)」

といいます。

生き物たちが、空気のちっ素の量を一定に保っているのです。


☀️ ④ 宇宙では“星が爆発”するとちっ素が作られる

ちょっとむずかしい話ですが、ちっ素そのものは
昔、宇宙で星が爆発したとき(超新星爆発)に作られました。

その材料が含まれたちりや岩があつまって地球になったので、地球にもちっ素があるのです。


📝 まとめ

  • 地球のちっ素の多くは、火山ガスがもと
  • その後は、
    • 地球内部での化学反応
    • 土の中の細菌のはたらき
      が、ちっ素を空に戻してバランスを保つ
  • 宇宙レベルでは、ちっ素は星の爆発でつくられた元素

⭐︎ちっ素の利用法は?

🌟 ちっ素の利用は、大きく4つあります!


① 🌾 植物のごはん(肥料)として使う

ちっ素は、植物が大きくなるために欠かせない栄養です。
植物は「葉っぱを作る力」が強くなり、ぐんぐん育ちます。

だから農家の人は

  • 窒素肥料(ちっそひりょう)
    を使って、お米や野菜を育てています。

② 🧪 工場でいろいろな物を作る材料

ちっ素を使うと、多くの化学製品が作れます。

たとえば…

  • アンモニア(NH₃) → 肥料・薬・プラスチックの材料
  • 爆薬や火薬(ニトロ化合物)
  • ナイロン(洋服やロープの素材)

私たちの周りの多くのものに、ちっ素が関わっています。


③ ❄️ めちゃくちゃ冷たい“液体ちっ素”として利用

ちっ素をギューッと冷やすと、
**−196℃**という、とても冷たい「液体」になります。

これが大活躍!

  • 理科の実験(花を一瞬で凍らせたり)
  • 生き物の細胞・種を保存
  • アイスクリームを瞬間冷凍
  • 機械を冷やすとき

など、多くの研究や医療で使われています。


④ 🔥 燃えにくくするために使う

ちっ素は「燃えません」。
だから、火事を防ぐために利用できます。

  • 食べ物の袋の中に入れて酸素を減らす(ポテトチップス袋など)
  • 火が出てほしくない工場・装置で使用
  • 消火器や安全装置

ちっ素のおかげで、食品が長持ちしたり、安全が守られています。


🌱 ⑤(おまけ)生き物のからだの中にも使われている

吸ったちっ素は体で使いませんが、
食べ物に含まれるちっ素(たんぱく質の材料)は、体の中でとても重要です。

  • 筋肉
  • 皮ふ
  • 血液
  • DNA

これらは全部、ちっ素をふくむ物質でできています。


✨ まとめ

ちっ素の利用は…

  1. 植物の肥料になる
  2. 化学製品の材料になる
  3. 液体ちっ素として超低温で使える
  4. 燃えにくいので安全を守る
  5. 食べ物として取り入れると、体の材料にもなる

⭐︎ちっ素は軽い?

🌟 結論

ちっ素は、空気の中では「けっこう軽い気体」です。

ただし、「一番軽い」わけではありません。


⚖️ ちっ素はどれくらい軽いの?

気体の重さは「分子量(ぶんしりょう)」という数字で比べます。

  • ちっ素(N₂)…分子量 28
  • 酸素(O₂)…分子量 32

数字が小さいほど軽いので、

👉 ちっ素は酸素より 少し軽い 気体です。

だから空気の中では、ちっ素のほうがフワッと広がりやすいのです。


🌬️ 空気はちっ素が多いのに、なぜ上にたまらない?

「軽いなら、空の上に全部のぼって行かないの?」と思いますよね。

でも実際は、

👉 空気の気体はずっと動き回って混ざり続けている

ので、ちっ素も酸素もきれいにまざったままになります。

これを**対流(たいりゅう)拡散(かくさん)**といいます。


🎈 もっと軽い気体もあるよ

ちっ素よりずっと軽い気体もあります。

  • ヘリウム(He) → とても軽くて風船に使われる
  • 水素(H₂) → すごく軽いが、燃えやすい

この2つは、ちっ素よりもっとフワッと上にあがります。


🧪 まとめ

  • ちっ素は空気の主成分で、酸素より少し軽い
  • 空気中では動き回っているので、上だけにたまらない
  • もっと軽い気体(ヘリウム、 水素)もある

⭐︎地球の他に空気の存在する星はある?

🌟 結論

あります!

地球以外にも「大気(たいき)」をもつ星はたくさんあります。
ただし、地球の空気(酸素が21%ある空気)と同じものは、今のところ見つかっていません。


🌍 地球の近くの大気をもつ星

🔵 ① 金星(きんせい)

  • とても厚い大気があり、ほとんどが二酸化炭素
  • 地表は約460℃で超高温
  • 雲は硫酸(さん)のつぶ → 人間は生きられない

🔴 ② 火星(かせい)

  • うすい大気をもつ
  • これも二酸化炭素がほとんど
  • 酸素はほぼゼロ
  • 大気がうすいので気圧が低い

🟤 ③ 土星・木星・天王星・海王星

  • とても厚い大気をもち、主に
    • 水素(H₂)
    • ヘリウム(He)
  • 地面がない巨大ガス惑星
  • 私たちの知る「陸」はない

🌠 太陽系の外にも“大気をもつ星”がいっぱい見つかっている

望遠鏡の進歩で、太陽系の外にも

大気をまとった惑星が数千個以上

見つかっています。

その中には…

  • 水蒸気をふくむ大気
  • 二酸化炭素が多い大気
  • メタン(可燃性ガス)が多い大気
  • 不明だけど何かの“ガスのぶくろ”を持っている星

など、いろいろなタイプが見つかっています。


☁️ でも、地球のような“呼吸できる空気”はまだ無い

地球の空気のように

  • 酸素がたくさん
  • 気圧もちょうどいい
  • 温度も適度
  • 雲や海がある

という「地球と同じ環境」がそろった星は、まだ見つかっていません。

しかし、

🌏「地球に似た星」は少しずつ見つかってきています。

今後の研究で、もっと詳しいことが分かるかもしれません。


🔮 未来はどうなる?

今の科学では、

  • 遠くの星の大気の成分をくわしく調べる技術
  • 生命が住める星を見つける研究

が急速に進んでいます。

もしかすると、

「地球と同じ空気を持つ星」を見つける日が来るかもしれません。

⭐︎今後、空気はどうなる?

🌟 結論

**空気はなくなりませんが、成分や温度のバランスが変わる可能性があります。

そのバランスを守るために、人間の努力がとても大切になります。**


🌍 ① 空気そのものは“消えない”

地球には重力(じゅうりょく)があるので、
空気は宇宙に逃げにくく、なくなることはありません。

でも、中身(成分)がどう変わるかが大事です。


☁️ ② 二酸化炭素(CO₂)が増えると、気温が上がる

今、世界の問題になっているのが地球温暖化です。

  • CO₂が増える
  • 地球の熱が逃げにくくなる
  • 気温が上がる
  • 気候が変わる

という流れです。

このままCO₂が増えると、空気のバランスが変わり、
気温がさらに上がることが心配されています。


🍃 ③ 大気の流れ(風や雨のパターン)が変わる

空気があたたかくなると、空気の動きも変わります。

  • 大雨が増える地域
  • 逆に雨がふらなくなる地域
  • 台風が強くなる年もある

など、空気の動き方が変化します。


🌱 ④ でも、改善できるチャンスもある

世界中で、空気を守るための努力が進んでいます。

  • CO₂をへらす技術
  • 再生可能エネルギー(太陽光・風力など)
  • 省エネの機械や車
  • 木をふやす取り組み

これらが広がると、
空気のバランスが少しずつ安定し、未来の地球を守れます。


🔬 ⑤ 科学が空気を“より深く理解”しはじめている

これからは、

  • 空気の細かな変化をリアルタイムで予測する
  • 都市の空気をきれいにする技術
  • 空気中の有害物質を減らす方法
  • CO₂を地下や海に安全に閉じこめる技術

などがもっと発展すると考えられています。

科学の力で、空気の未来をよい方向へ変えることができます。


✨ まとめ

今後の空気は…

  1. なくならないが、中身の変化が重要
  2. CO₂増加で温度上昇の可能性
  3. 風・雨・気候のパターンが変わる
  4. 科学技術で改善するチャンスも大きい
  5. 人間の行動しだいで未来が変わる

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