⭐︎じゃがいもとは?
じゃがいもは、土の中でできる「いも」の一種です。見た目は丸くてゴツゴツしていて、皮の色は茶色や黄色、赤っぽいものもあります。私たちが食べているのは「根」ではなく、地下にできた「茎(くき)」がふくらんだ部分なんです。
どんな栄養があるの?
じゃがいもはエネルギーのもとになる「でんぷん」がたくさん入っています。さらにビタミンCも多く、風邪をひきにくくする働きがあります。ごはんやパンの代わりになる、とても大切な食べものです。
どうしてすごいの?
・寒い場所でも育ちやすい
・保存がきくから、食べものが少ないときの助けになる
・世界中で主食の一つになっている
そのため、じゃがいもは「世界を救った作物」ともいわれています。
⭐︎いつ誰が発見した?
「じゃがいもを“発見した”」というよりも、「昔から南アメリカの人たちが自然にあった野生のじゃがいもを見つけて、食べものとして育てるようになった」と考えると分かりやすいです。
一番はじめに見つけた人たち
・約7,000年以上前、南アメリカのアンデス山脈に住んでいたインカ文明やその前の人々が、山に生えていた小さなじゃがいもを食べはじめました。
・彼らは「これは食べられる!」と気づき、少しずつ育てやすく改良して、農作物にしていきました。
ヨーロッパに伝わったとき
・16世紀(1500年代)、スペインの探検家が南アメリカに行ったときにじゃがいもを知り、ヨーロッパへ持ち帰りました。
・この時「新しい食べものを発見した!」とヨーロッパの人たちは思ったのです。
つまり、最初にじゃがいもを“発見”したのは南アメリカの先住民の人々で、世界に広めたのは16世紀のスペイン人ということになります。
⭐︎日本にはいつ誰が持ち込んだ?
日本にじゃがいもが来たのは「江戸時代」のことです。
日本に伝わった時期とルート
・**1600年代はじめ(江戸時代初期)**にオランダ人が持ち込みました。
・オランダの貿易船はインドネシアの「ジャカルタ(昔はバタビア)」を経由して長崎へ来ていました。
・そのため「ジャカルタのいも」→「じゃがたらいも」→「じゃがいも」と呼ばれるようになったのです。
誰が持ち込んだ?
・直接「この人!」と分かっているわけではありません。
・長崎の出島に来ていたオランダ商人が、食べものや薬として日本へ伝えたと考えられています。
日本での広まり
・最初は九州の長崎で育てられました。
・その後、北海道や東北など、寒い地域でもよく育つので日本中に広まりました。
・江戸時代の人たちは、主に「保存食」や「飢饉(ききん)のときの食料」として重宝しました。
👉 つまり、日本には17世紀初めごろ、オランダ人が長崎に持ち込んだのが始まりです。
⭐︎じゃがいもの祖先は?
野生のじゃがいも
じゃがいもにはたくさんの「野生の仲間(祖先)」がいます。
・南アメリカのアンデス山脈(ペルーやボリビア)には、100種類以上の野生のじゃがいもが見つかっています。
・これらの野生種の中から、人間が「食べやすい」「育てやすい」ものを選んで改良していきました。
苦くて毒のある祖先
もともとの野生じゃがいもは、小さくて苦く、ソラニンという毒も多く含まれていました。
でもインカの人々は工夫して、毒を減らす調理法(乾燥させたり、凍らせたり)を見つけて食べていました。
そして、だんだん毒の少ない品種を選んで育てることで、今の食べやすいじゃがいもができていったのです。
学名での祖先
学問的には、食用じゃがいもの直接の祖先は 「Solanum brevicaule(ソラナム・ブレビカウレ)」という野生種だと考えられています。
この仲間から何千年もかけて改良されて、今の「Solanum tuberosum(ソラナム・トゥベロスム、じゃがいも)」ができました。
👉 まとめると、じゃがいもの祖先は アンデス山脈にいた小さくて苦い野生のじゃがいもたちで、その中でも「ソラナム・ブレビカウレ」が直接の親に近いと考えられています。
⭐︎体に良い?
じゃがいもは体にとってとても良い食べものです。小学生にも分かりやすく、ポイントをまとめます。
じゃがいもの栄養と体への効果
① エネルギーのもと
じゃがいもには「でんぷん」がたくさん入っています。これはごはんやパンと同じように、体を動かすエネルギーになります。運動会や外で遊ぶときの元気のもとです。
② ビタミンCが多い
じゃがいもにはビタミンCが豊富です。ビタミンCは風邪をひきにくくしたり、肌を健康に保ったりします。
実は加熱に強いビタミンCなので、ゆでたり炒めたりしても壊れにくいのが特徴です。
③ カリウムもたっぷり
「カリウム」というミネラルも多く含まれています。カリウムは体の中の余分な塩分を外に出すはたらきがあり、高血圧をふせぐのに役立ちます。
食べ方の工夫
・皮の近くに栄養が多いので、なるべく薄く皮をむくとよいです。
・油で揚げすぎるとカロリーが高くなるので、バランスを考えて食べましょう。
まとめ
じゃがいもは「エネルギー」「ビタミンC」「カリウム」がそろった、とても体に良い野菜です。世界中で主食や大切なおかずにされているのも、その栄養のおかげです。
⭐︎芽は食べても大丈夫?
結論から言うと、じゃがいもの芽は食べてはいけません。
なぜ芽を食べてはいけないの?
じゃがいもの芽や皮が緑色になった部分には、ソラニンやチャコニンという「自然の毒」が多く含まれています。
これを食べると、
・お腹が痛くなる
・気持ち悪くなる(吐き気)
・ひどいときは頭痛やめまい
などの症状が出ることがあります。
どうすれば安全?
・じゃがいもの芽は、深くえぐるようにとること。
・皮が緑色になっているところも、厚めにむいて捨てること。
・長い間保存して芽が伸びてしまったものは、無理に食べずに処分したほうが安全です。
まとめ
芽や緑色の部分は絶対に食べない!
きちんと取り除けば、じゃがいもは安心しておいしく食べられます。
⭐︎上手く育てるには?
「じゃがいもを上手く育てるコツ」を、小学生にも分かりやすく説明します。
① タネいもを使う
スーパーで売っている食用のじゃがいもではなく、**「タネいも」**という、育てる専用のいもを使います。病気にかかりにくく、安全に育てられるからです。
② 土をふかふかにする
じゃがいもは土の中で大きくなるので、やわらかくて水はけのよい土が大切です。石やゴミがあるといもが変形するので、きれいにしておきます。
③ 芽を上にして植える
タネいもを切って、切り口に灰や粉をつけてから植えます。
このとき、芽が出ているほうを上にして植えると、育ちやすいです。
④ 土寄せをする
芽が出て茎がのびてきたら、根元に**土を少しかける(土寄せ)**をします。
これをしないと、じゃがいもが土の外に出て光を浴びてしまい、緑色になって毒が出てしまいます。
⑤ 水はあげすぎない
じゃがいもはあまり水を必要としません。逆に水をあげすぎると腐ってしまうことがあります。雨が降るときは自然にまかせ、乾きすぎたら少しあげるくらいで大丈夫です。
⑥ 収穫のタイミング
花が咲いたあと、茎や葉が黄色くしおれてきたら収穫の合図です。
土をほってみると、コロコロと白や黄色のいもが出てきます!
まとめ
・タネいもを植える
・芽を上にして、ふかふかの土に
・土寄せして光に当てない
・水は少なめ
・葉がしおれたら収穫!
これでおいしいじゃがいもが育ちます。
⭐︎世界中にある?
じゃがいもは 世界中で育てられていて食べられている作物 です。わかりやすく説明します。
世界中に広がった理由
・もともとは南アメリカのアンデス山脈がふるさとでした。
・16世紀にスペイン人がヨーロッパに持ち帰り、そこから世界各地に広まりました。
・寒い土地でも、暑い土地でも比較的育てやすく、飢饉(ききん)のときの食料にも役立ったので、どんどん広まったのです。
世界の主な生産地
今では、じゃがいもは世界のあちこちで育てられています。
・中国:世界一の生産量
・インド:人口が多く、カレーなどによく使われます
・ロシアやウクライナ:昔から「ポテトパンケーキ」や「ボルシチ」に使われます
・アメリカ:フライドポテトやポテトチップスの国
・ヨーロッパ(ドイツ、ポーランドなど):マッシュポテトやコロッケのような料理が盛ん
日本では?
日本でも北海道を中心にたくさん作られています。
「男爵いも」「メークイン」「きたあかり」など、日本ならではの品種も人気です。
まとめ
じゃがいもは今や お米や小麦とならぶ世界三大主食 のひとつになっています。
世界中の国で「その国らしい料理」に姿を変えて食べられているのです。
⭐︎何種類ある?
じゃがいもには、世界中で数えきれないくらいの種類があります。
世界の種類
・南アメリカのアンデス山脈には、4,000種類以上のじゃがいもの品種があるといわれています。
・その中には、色が紫・赤・黄色などカラフルなものや、形が細長いもの、小さくて丸いものなど、本当にさまざまです。
日本の主な種類
日本では特に有名なのは次のような品種です。
- 男爵いも(だんしゃく):ホクホクしてコロッケやポテトサラダに向く
- メークイン:細長くて煮くずれしにくい、肉じゃがやカレーに向く
- きたあかり:甘みが強くて黄色っぽい、ポテトサラダやじゃがバターに人気
- インカのめざめ:小さいけど甘みがとても強い、スイーツみたいなじゃがいも
このほかにも、地域ごとにたくさんの品種が育てられています。
まとめ
・世界には4,000種類以上のじゃがいもがある
・日本でも男爵・メークイン・きたあかり・インカのめざめなどが有名
⭐︎じゃがいもの使い道は?
じゃがいもは「食べる」だけでなく、いろいろな使い道があります。小学生にも分かりやすく説明します。
① 食べものとして
じゃがいもは世界中で大切な食料です。
- ごはんの代わり(主食):マッシュポテト、ポテトパンケーキなど
- おかずやおやつ:肉じゃが、カレー、ポテトサラダ、フライドポテト、ポテトチップスなど
- スープや煮込み料理:ボルシチ(ロシア)、カレー(インド)など
② でんぷんの原料
じゃがいもからとれるでんぷんは、とても役に立ちます。
- 料理に使う(とろみをつける片栗粉)
- お菓子やパンを作るときの材料
- 工業製品(紙や糊、段ボールなどを作るときの接着剤)
③ 家畜のエサ
食べられない部分や余ったじゃがいもは、牛やブタなどの家畜のエサとしても使われます。
④ 燃料・バイオエタノール
近年はじゃがいものでんぷんから**バイオエタノール(再生可能エネルギー)**を作る研究も進んでいます。
将来はガソリンの代わりに役立つかもしれません。
まとめ
じゃがいもは
- 世界の料理に欠かせない食料
- でんぷんをとって食品や工業製品に利用
- 家畜のエサ
- 燃料の原料として研究中
というように、食べもの+産業+未来のエネルギーにまで役立つ、とても大事な作物です。
⭐︎今後、じゃがいもはどうなる?
「これからのじゃがいも」について、科学者の立場から未来をわかりやすく説明します。
① 気候変動とじゃがいも
地球温暖化によって、暑さや大雨、干ばつが増えています。じゃがいもは涼しい気候が好きなので、育てにくい地域も出てきています。
👉 そのため、研究者たちは「暑さに強いじゃがいも」や「病気に負けないじゃがいも」を作ろうとしています。
② 品種改良と新しいじゃがいも
これからは、
- 栄養がもっと多いじゃがいも
- 保存がきくじゃがいも
- 色や形がユニークで、料理を楽しくするじゃがいも
など、未来型の品種が増えるでしょう。
③ 宇宙での活躍
じゃがいもは成長が早く、栄養もとれるので、NASA(アメリカの宇宙開発機関)や中国の研究者が「宇宙で育てる作物」として研究しています。
👉 未来の宇宙旅行や火星探検では、宇宙飛行士の食べものとして大活躍するかもしれません。
④ エネルギーとしての利用
じゃがいもからとれる「でんぷん」はバイオ燃料の材料になります。
👉 食べものだけでなく、エネルギー資源としても利用される未来が考えられます。
まとめ
今後、じゃがいもは
- 気候変動に強い新しい品種が登場
- 世界の食料不足を助ける
- 宇宙で育てられる可能性
- エネルギー資源として活用
というように、地球と宇宙の両方で重要な作物になっていくでしょう。

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