⭐︎隕石とは?
隕石とは、宇宙(うちゅう)から地球に落ちてきた石のことです。もともとは小さな惑星(わくせい)や小惑星(しょうわくせい)、あるいは彗星(すいせい)のかけらが地球にひきよせられて、大気(たいき)を通って地面までたどりついたものを「隕石」といいます。
流れ星とのちがい
夜空で「スーッ」と光って流れるのは「流星(りゅうせい)」です。流星は、大気にぶつかって燃えてしまうことが多いのですが、燃えきらずに地面まで落ちてきたものが隕石です。つまり、隕石は「流れ星の生き残り」と言えるんです。
どんな種類があるの?
隕石には、大きく分けて3つの種類があります。
- 石質隕石(せきしついんせき) … 岩石に近いもの。
- 鉄隕石(てついんせき) … 鉄やニッケルでできていて、とても重い。
- 石鉄隕石(せきてついんせき) … 石と鉄のまざったもの。
隕石はなぜ大事?
隕石には、地球ができるよりも前の、太陽系が生まれたころの物質(ぶっしつ)がふくまれています。だから、隕石を調べることで「宇宙の歴史」や「地球がどうやってできたか」が分かるのです。
有名な隕石
例えば、アメリカには「ホバ隕石」という大きな鉄の隕石があります。日本でも岡山県や秋田県などで隕石が見つかっています。
まとめ
- 隕石は「宇宙から落ちてきた石」
- 流れ星の一部が燃えきらずに地球に届いたもの
- 種類によって石っぽいもの、鉄っぽいものがある
- 宇宙や地球の歴史を知る手がかりになる
⭐︎なぜ隕石は燃えてしまわずに地球に届く?
隕石は地球の大気(空気の層)にものすごい速さで飛びこんできます。秒速10キロ以上(新幹線の100倍くらい!)なので、空気との摩擦(まさつ)で表面がとても熱くなり、光って「流れ星」になります。
でも、全部が燃えつきるわけではありません。理由はこうです:
- 大きさがあるから
とても小さいチリのようなものは完全に燃えつきますが、大きな石は外側が燃えても、中の部分は守られて残ります。 - 固さ・成分のちがい
鉄でできた隕石は、岩石だけのものよりも熱に強くて、燃えにくいです。 - スピードと角度のちがい
まっすぐ急角度に入ってくると燃えやすいですが、ななめに入ると空気とのぶつかり方が少なくなり、残りやすいです。
まとめ
隕石は「大きさ・固さ・入ってくる角度」のおかげで、全部燃えずに地面に届くことがあります。だから、私たちは地球に落ちてきた隕石を手に取って調べることができるのです。
⭐︎地球、日本にはどのくらい落ちている?
地球全体では?
- 実は、1日に数百トンもの宇宙のかけらが地球に降っています。
- ほとんどはとても小さく、砂つぶやホコリのように燃えつきてしまいます。
- 手に取れるような「隕石」として地面まで届くのは、年間で数千個ほどと考えられています。
日本では?
- 日本の国の広さは、地球の陸地全体の 約0.3% くらいです。
- そのため、計算すると 1年に数個~数十個くらい の隕石が日本に落ちてきていると考えられます。
- でも実際に見つかるのはめったにありません。理由は、落ちても海や山に消えてしまったり、気づかれずに土にまぎれてしまうからです。
例:日本で見つかった有名な隕石
- 南極隕石ではない本物の日本産として有名なのは「長良隕石(岐阜県)」「美作隕石(岡山県)」などです。
- 最近も秋田県や千葉県で小さな隕石が見つかっています。
まとめ
- 地球には毎日たくさんの宇宙のかけらが落ちてくる
- 日本には1年に数個~数十個くらい届いている
- でも実際に見つかるのはごくわずか
⭐︎隕石を見つけるには?
隕石を見つけるコツ
- 色や見た目に注目
- 隕石は落ちてくるときに表面が溶けて、黒っぽくツルツルした「溶けた皮(溶融殻)」でおおわれています。
- ふつうの石より重く、鉄をふくむものは磁石にくっつきます。
- 落下したばかりを探す
- 「ドーン!」という音や光を見たあとに、場所を特定して探すと見つかることがあります。
- ただし危ないので、専門家と一緒に探すのが安心です。
- 見つけやすい場所で探す
- 南極や砂漠など、ふつうの石が少ない場所は、黒い隕石が目立つのでよく発見されます。
- 日本では、雪の上や田んぼ、屋根の上に落ちて見つかることがあります。
注意すること
- 見つけた石が隕石かどうかは、自分だけでは分かりにくいです。
- 国立科学博物館や大学の研究室に持っていって、調べてもらう必要があります。
まとめ
- 隕石は黒っぽくて重く、磁石にくっつくことが多い
- 砂漠や南極では発見しやすい
- 見つけたら専門家に調べてもらう
⭐︎地球に落ちた大きな隕石は?
1. チェリャビンスク隕石(2013年・ロシア)
- 直径は20メートルくらい。
- 大気圏で爆発し、衝撃波(しょうげきは)でたくさんの窓ガラスが割れ、1,000人以上がけがをしました。
- 幸い、地面に大きなクレーターはできませんでした。
2. ツングースカ事件(1908年・シベリア)
- 直径50メートルほどの隕石か小惑星が大気中で爆発。
- 2,000平方キロメートルの森がなぎ倒されました。
- 東京23区が丸ごとつぶれるくらいの広さです。
3. アリゾナ州・バリンジャー隕石孔(アメリカ)
- 5万年前に直径50メートルほどの鉄隕石が落下。
- 直径1.2キロ、深さ170メートルの大きなクレーターが残っています。
- 今も観光地になっていて「隕石のあな」として有名です。
4. 恐竜を絶滅させた巨大隕石(約6,600万年前)
- 直径10キロ以上の天体がメキシコのユカタン半島に落下。
- 地球全体に大きな変化をもたらし、恐竜が絶滅したと考えられています。
- 直径180キロもの「チチュルブ・クレーター」が今も残っています。
まとめ
- 小さい隕石は毎日のように落ちています。
- でも大きな隕石は数百年~数千万年に一度しか落ちません。
- 大きな隕石が落ちると、地球全体の環境を変えてしまうこともあります。
⭐︎大隕石が落ちてくるのは、どのくらい前に分かる?その対応は?
🌌 どのくらい前に分かる?
- 数十年~数百年まえに発見できることもある
天文学者は望遠鏡で「地球に近づく小惑星」を探しています。大きさが数百メートル以上ある天体なら、軌道(うごきの道)を計算して、数十年~数百年先の接近まで予測できます。 - 見つかるのが遅れることもある
太陽の方向から近づいてくると、望遠鏡では見つけにくいです。その場合、直前の数日~数か月前にやっと分かることもあります。
🚀 人類の対応方法
- 観測と予測
世界中の天文台やNASA(アメリカ宇宙局)、JAXA(日本の宇宙機関)が協力して、毎日「危ない隕石がないか」チェックしています。 - 避ける方法(将来の計画)
- はじき飛ばす:宇宙船をぶつけて軌道を少し変える(NASAが「DART計画」で実験済み)。
- 爆発で押しやる:核爆発などで少しずつ軌道を変える。
- 重力でひっぱる:宇宙船を近くに置いて、じわじわと重力でコースをずらす。
- もし防げないとき
落下地点が分かれば、人々を避難させることが最優先になります。
🌍 まとめ
- 大きな隕石は、早ければ数十年~数百年前に見つけられる。
- でも運が悪いと数日前にしか分からないこともある。
- 人類は「軌道を変える」「避難する」という2つの方法で対応する。
⭐︎隕石の成分は?
隕石は宇宙からやってくる「石のかけら」ですが、成分(なかみ)はいくつかのタイプに分けられます。
🪨 隕石の主な成分と種類
- 石質隕石(せきしついんせき)
- 成分:ケイ酸塩(けいさんえん)という鉱物(石英やカンラン石など)
- 地球の岩石に近い性質を持っています。
- 見た目は石っぽいですが、表面は黒く焦げたように見えることが多いです。
- 全体の隕石の 約9割 がこのタイプ。
- 鉄隕石(てついんせき)
- 成分:鉄とニッケル(金属)
- とても重く、磁石にくっつきます。
- 切ると「ウィドマンシュテッテン構造」という美しい模様が出ます。
- 隕石の中では珍しいですが、発見されると分かりやすいです。
- 石鉄隕石(せきてついんせき)
- 成分:石質(ケイ酸塩)と鉄(金属)がまざったもの
- きらきら光るオリビン(カンラン石)が鉄の中に入っていることもあります。
- 見た目が宝石のようで、とても美しい種類です。
🌌 どうしてその成分なの?
隕石はもともと「小惑星」や「惑星のかけら」なので、成分は地球と似ています。
- 石質隕石 → 地球の「岩石の外側の部分」に似ている
- 鉄隕石 → 地球の「核(中心の鉄)」に似ている
つまり、隕石を調べると「惑星がどうやってできたか」を知る手がかりになるのです。
📝 まとめ
- 隕石の成分は大きく 石(ケイ酸塩)・鉄(金属)・そのまざり に分けられる
- 成分は地球や惑星のなかみとよく似ている
- 宇宙や地球の歴史を知るカギになる
⭐︎どこから、どうやって発生している?
🌍 隕石はどこから来るの?
- 小惑星(しょうわくせい)帯から
- 火星と木星のあいだには「小惑星帯」というたくさんの岩や金属のかたまりが回っている場所があります。
- その一部がぶつかったり、木星の強い重力にひっぱられたりして、地球へと飛んできます。
- 彗星(すいせい)から
- 氷やちりでできた彗星が、太陽の近くを通るとバラバラにくだけます。
- そのかけらが地球に落ちることもあります。
- 月や火星から
- 大きな衝突で月や火星の岩が宇宙に飛び出し、それが長い時間をかけて地球に落ちてくることもあります。
- 実際に「火星隕石」や「月隕石」が見つかっています。
🔨 どうやって発生するの?
- 天体どうしの衝突(しょうとつ)
- 小惑星どうしがぶつかると、たくさんのかけらが飛び散ります。
- その一部が太陽のまわりを回りながら、たまたま地球に落ちてくるのです。
- 惑星の歴史の名残(なごり)
- 太陽系が生まれたころの「作りそこねた惑星のかけら」が今も宇宙を回っています。
- つまり、隕石は46億年前の太陽系の化石みたいなものです。
📝 まとめ
- 隕石は主に「小惑星帯」や「彗星」から来る
- 月や火星から飛んできたものもある
- 発生のきっかけは「天体の衝突」や「太陽系ができたころの残り物」
⭐︎今後、隕石はどうなる?
「これから先、隕石はどうなるのか?」について未来を考えてみましょう。
🔭 落ちてくる隕石の数は?
- 太陽系はこれからも続くので、小さな隕石は毎日のように地球に降り続けます。
- 大きな隕石はめったに落ちませんが、数百年〜数千万年に1回は地球に影響をあたえる大きさのものが来ると考えられています。
🛰️ 人類の観測と対策
- 世界中の天文学者やNASA・JAXAが「地球に近づく小惑星」を見張っています。
- コンピューターで軌道を計算し、もし危険なものが見つかれば、宇宙船をぶつけてコースを変える計画(実験も成功済み)があります。
- 将来は「隕石を完全に避けられる技術」がもっと進歩するでしょう。
🌌 科学の進歩で変わる未来
- 隕石の研究から、地球や太陽系がどうやって生まれたかをもっと詳しく知ることができます。
- 火星や月の隕石を調べることで、将来の宇宙移住のヒントにもなるかもしれません。
- さらに、隕石にふくまれる「レアメタル(めずらしい金属)」を資源として利用する時代が来る可能性もあります。
📝 まとめ
- 小さな隕石はこれからも毎日降る
- 大きな隕石はまれに落ちるが、人類は観測と対策を進めている
- 隕石は「宇宙の歴史のかけら」として、研究や未来の資源に役立つ

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