小学生にもわかる『山の日』


⭐︎山の日とは?

山の日は、日本の祝日のひとつで、毎年8月11日にあります。「山に親しみ、山のめぐみに感謝する日」として作られました。夏休みの時期なので、山に出かけて自然を感じるきっかけになります。


いつできたの?
山の日は2014年(平成26年)に祝日として法律で決まり、2016年(平成28年)から始まりました。日本の祝日の中では、わりと新しいものです。


なぜ8月11日なの?
お盆や夏休みに近く、山登りやキャンプなどの活動がしやすい時期だからです。数字の「8」と「11」が、山の形(八=やま、11=山の2本の峰)に見えるという意見もあります。


どんなことをする日?
決まった行事はありませんが、

  • 山登りやハイキング
  • キャンプ
  • 自然観察
    などをして、山や森の大切さを考える日です。

なぜ山に感謝するの?
山はきれいな水や木、動物たちのすみかを守っています。また、私たちの生活に必要な空気をきれいにしてくれる大切な場所です。

⭐︎山の日ができた理由は?

1. 山に関する祝日がなかったから
日本には「海の日」はありましたが、山に関する祝日はありませんでした。日本は国土の約7割が山や森なのに、それを祝う日がないのはおかしい、という声があったのです。


2. 自然とふれあうきっかけを作るため
近年は都会で暮らす人が増えて、山や森に行く機会が少なくなっていました。山の日を作れば、登山やキャンプをするきっかけになり、自然の大切さを知ってもらえると考えられました。


3. 観光や地域活性化のため
山がある地域の町や村では、観光客が来てくれるとお店や宿も元気になります。祝日を作ればお客さんが増えるだろう、という期待もありました。


4. 休みを増やして心と体を休めるため
8月はお盆の時期で、家族やふるさとに帰る人も多いです。その前にもう1日休みがあれば、移動の混雑も減って、ゆっくり休めるという理由もありました。

⭐︎山の日ができるまでの動きは?

① 2000年代はじめ:山の日を作ろうという声が出る
日本アルプスなどの登山文化を大切にしてきた長野県や、登山をする人たちの団体(日本山岳会など)が「山に関する祝日がほしい」と言い始めました。


② 2010年ごろ:全国に広がる
長野県だけでなく、山が観光の中心になっている岐阜県・富山県・山梨県なども賛成し、全国の自治体や観光業界が応援するようになりました。山のまち同士が連携して国に働きかけました。


③ 2013年:国会で動き出す
超党派(ちがう政党の議員が一緒になる)の「山の日制定議員連盟」が作られました。このグループが「海の日があるなら山の日も必要だ」と国会で提案しました。


④ 2014年:法律で決まる
祝日法(国民の祝日に関する法律)が改正され、8月11日が「山の日」として正式に決まりました。


⑤ 2016年:初めての山の日
この年から全国で記念イベントが行われました。たとえば富士山や北アルプスで登山イベント、地元の山の清掃活動などがありました。


こうして見ると、「山の日」は地域と登山愛好家が声を上げ、政治を動かしてできた祝日なんです。

⭐︎日本以外にもある?

日本以外にも「山を祝う日」や「山を大切にする日」があります。
ただし、日本のように国民の祝日になっている国は少なく、多くは記念日やイベントの日として行われています。


1. 国際山の日(International Mountain Day)

  • 日付:12月11日
  • 決めた人:国連(国際連合)
  • 目的:世界中の人に山の環境や文化の大切さを知ってもらうため
  • 世界各国で登山イベントや自然保護活動が行われます。

2. ネパール「山の日」

  • ヒマラヤ山脈の国ネパールでは、**国の誇りである山(特にエベレスト)**を祝う日があります。
  • 登山者の安全や自然保護を祈る行事が行われます。

3. スイスやオーストリアの山の祭り

  • ヨーロッパのアルプス地方では、毎年夏や秋に**「山の恵みに感謝する祭り」**があります。
  • これは宗教行事や収穫祭とつながっていて、祝日というより地域のお祭りです。

まとめ

  • 世界で共通の「山の日」→ 国際山の日(12月11日)
  • 国ごとの「山の日」→ ネパールなど山岳国に多い
  • 日本のように夏に国民の祝日としてある国は珍しいです。

⭐︎何をすべき?

1. 山や自然にふれる

  • 家の近くの低い山や丘にハイキングに行く
  • 山や森で虫や植物を観察する
  • キャンプやバーベキューを楽しむ

2. 山のめぐみに感謝する

  • 山の木は家や紙になる
  • 山の土や森は水をきれいにする
  • 山の空気は私たちの肺をきれいにする
    → こうした山の役割を知って、「ありがとう」と思うことが大切です。

3. 山や森をきれいにする

  • ゴミ拾いや清掃活動に参加する
  • ハイキングで出たゴミは必ず持ち帰る

4. 山の知識を学ぶ

  • 山の地図や写真集を見て覚える
  • 登山の安全な方法や道具の使い方を知る
  • 動物や植物の名前を調べる

5. 家でもできること

  • 山や森のドキュメンタリーを見る
  • 山の絵を描いたり工作する
  • 家族や友達と山の思い出を話す

こうしたことを通じて、**山の日は「山を楽しむ日」でもあり、「山を守る日」**になります。

⭐︎小学生でも安全に行ける山ベスト5は?

小学生でも安全に楽しめる山を、全国から5つ選んでご紹介します。
「登山道が整っていて、危険が少ない」「景色や自然が楽しめる」をポイントにしています。


1. 高尾山(東京都)

  • 高さ:599m
  • 特徴:ケーブルカーやリフトもあり、体力に合わせて登れる。山頂からは富士山も見える日があります。
  • おすすめ時期:春(桜)、秋(紅葉)

2. 六甲山(兵庫県)

  • 高さ:931m
  • 特徴:ハイキングコースがたくさんあり、ロープウェーも利用可能。動物園や植物園もあり、遊びながら山を楽しめます。
  • おすすめ時期:夏(避暑地として涼しい)

3. 英彦山(ひこさん)(福岡県)

  • 高さ:1,199m(コースにより難易度が選べる)
  • 特徴:神社や歴史ある建物が多く、文化と自然を一緒に体験できます。初心者コースなら小学生でもOK。
  • おすすめ時期:秋(紅葉が美しい)

4. 弥彦山(新潟県)

  • 高さ:634m
  • 特徴:山頂までロープウェーがあり、展望台から日本海や佐渡島が見渡せます。短いコースなら1時間ほどで登れます。
  • おすすめ時期:春〜秋

5. 大山(だいせん)(鳥取県)

  • 高さ:1,729m(ただし初心者向けコースは低め)
  • 特徴:中国地方の名山で、ふもとの「大神山神社」や自然公園も楽しめます。夏は高原の涼しさが魅力。
  • おすすめ時期:夏〜秋

⭐︎小学生向け安全登山ガイドは?

それでは「小学生向け安全登山ガイド」を作ります。
家族での計画や学校行事でも使えるように、地図イメージ・難易度・所要時間・注意点をまとめます。


🗻 小学生向け 安全登山ガイド(全国版)

山の名前場所高さ所要時間(目安)難易度特徴注意点
高尾山東京都八王子市599m登り1.5〜2時間(ケーブルカー利用なら30分)★☆☆(やさしい)ケーブルカー・リフトあり、山頂から富士山も混雑しやすいので休日は早めに出発
六甲山兵庫県神戸市931m登り2〜3時間(ロープウェー利用なら30分)★★☆(ふつう)展望・植物園・動物園も楽しめる夏でも水分をたっぷり持参
英彦山(ひこさん)福岡県添田町1,199m初心者コース1.5〜2時間★★☆(ふつう)神社や文化財が多い雨の日は石段がすべりやすい
弥彦山新潟県弥彦村634m登り1〜1.5時間(ロープウェー10分)★☆☆(やさしい)日本海や佐渡島の大パノラマ山頂は風が強い日がある
大山(だいせん)鳥取県大山町1,729m(初心者コースは低山部)登り1〜2時間★★☆(ふつう)高原の涼しさと自然公園天候の変化が早いので注意

🗺 登山前の準備

  1. 天気予報をチェック
  2. 歩きやすい靴(運動靴でも可)
  3. 水筒と軽食(おにぎりやおやつ)
  4. 帽子・日焼け止め
  5. ゴミ袋(出したゴミは持ち帰る)

⚠ 安全のためのポイント

  • 一人で行かず必ず大人と一緒に
  • 山道で走らない
  • 体調が悪くなったら無理せず引き返す
  • 野生動物や植物にむやみに触らない

この内容をイラスト地図付きのA4ガイドブックにすれば、学校や家族で使いやすくなります。

⭐︎今後、山の日はどうなる?

1. 自然保護の意識がもっと高まる日になる
これからの地球は、温暖化や森林減少が大きな問題になります。山の日は「登山や観光の日」だけでなく、森を守る活動や学びの日としての意味が強くなるかもしれません。


2. 全国でイベントが増える
今は地域ごとの登山イベントや清掃活動がありますが、将来は全国同時オンラインイベント子ども向け自然教室など、参加しやすい形が広がりそうです。


3. 世界とつながる山の日になる
12月11日の「国際山の日」と連携して、日本から山の魅力や保護活動を世界に発信する動きが出てくるかもしれません。海外からも観光客が来て、日本の山を一緒に楽しむ時代になるでしょう。


4. 安全登山の啓発が進む
登山ブームで事故も増えているため、山の日は安全登山の知識を広める日としても重要になります。学校教育でも、防災や救助の授業が増えるかもしれません。


5. 気候変動で楽しみ方が変わる可能性
夏の暑さが厳しくなると、8月の山登りは低山や早朝登山にシフトするかもしれません。涼しい高原でのイベントや、山のライブ映像配信など、新しい楽しみ方が増えるでしょう。


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