⭐︎セミとは?
セミは夏になると「ミーンミーン」や「ジージー」などの大きな声で鳴く虫です。日本ではとても身近で、木の幹や枝にとまっているのをよく見かけます。
セミの一生(せいちょう)
セミは**卵(たまご)→幼虫(ようちゅう)→成虫(せいちゅう)**という順番で成長します。
- 卵(たまご)
メスのセミは木の枝に小さな卵をうみます。 - 幼虫(ようちゅう)
卵からかえった幼虫は地面におちて、土の中に何年も住みます。なんと、7年も土の中にいるセミもいますよ! - 成虫(せいちゅう)
ある日、幼虫が土の中から出てきて木にのぼり、ぬけがらをのこして大人のセミになります。これを「羽化(うか)」といいます。
セミはなぜ鳴くの?
鳴いているのはオスのセミだけです。オスは、「ここにいるよー!だれか来てー!」とメスをよぶために鳴いています。
セミのなかま
日本にはいろいろなセミがいます。たとえば、
- アブラゼミ(ジージーと鳴く)
- ミンミンゼミ(ミーンミーンと鳴く)
- ツクツクボウシ(ツクツクボーシと鳴く)
など、鳴き方でちがいが分かります。
セミの成虫はどのくらい生きる?
成虫(大人のセミ)になってからは、1週間から2週間ぐらいしか生きられません。でも、土の中では何年も生きているので、「セミはすぐ死んじゃう」と思われがちですが、実は長生きな虫なんです。
まとめ
- セミは夏に鳴く虫
- 幼虫のときは長いあいだ土の中にいる
- 成虫は短い命だけど、一生けんめいに鳴いている
- 鳴くのはオスだけ!
⭐︎幼虫、成虫は何を食べている?
🐛 幼虫(ようちゅう)は何を食べているの?
セミの幼虫は、**土の中の木の根っこから出る汁(しる)=樹液(じゅえき)**を吸って生きています。
土の中にある木の根っこに**口ばしのような針(はり)**をさして、じわじわと汁を吸います。この汁はとても栄養がすくないので、長い時間をかけて、ゆっくり成長するのです。
🦗 成虫(せいちゅう)は何を食べているの?
成虫も、**木の幹(みき)や枝から出る樹液(じゅえき)**を吸って生きています。
ただし、成虫のセミは1~2週間しか生きられないので、たくさんは食べません。ほとんどの時間を「鳴くこと」や「卵をうむこと」に使っています。
まとめ
| セミのすがた | 食べもの |
|---|---|
| 幼虫(ようちゅう) | 木の根っこの樹液 |
| 成虫(せいちゅう) | 木の幹や枝の樹液 |
つまり、セミは一生のあいだ「木の汁(じゅえき)」しか食べない虫なんですね。とてもおとなしい生活をしているんです。
⭐︎いつ生まれ、どう進化してきた?
🐞 セミはいつ生まれたの?
セミの先祖(せんぞ)は、**およそ2億年くらい前の「中生代(ちゅうせいだい)」**にはすでに地球にいたと考えられています。これは、恐竜(きょうりゅう)と同じ時代です!
でも今のように「ミーンミーン」と鳴くセミは、もっとあとに現れたようです。くわしい化石(かせき)から、今のセミの仲間は、約5000万年前にはいたと分かっています。
🐛 どうやって進化してきたの?
セミの進化(しんか)は、こんなふうに考えられています:
- 昔の虫たち(祖先)は、植物の汁を吸う口を持っていた
⇨ セミのような口(ストローのような形)が進化しました。 - 地面の中で育つようになった
⇨ 卵や幼虫が外敵(がいてき)に食べられないように、土の中でくらす作戦に変わりました。 - 鳴いてなかまを見つける能力が進化した
⇨ オスが「ここにいるよ!」と大きな声で鳴くしくみができました。
鳴くための「鳴きぶえ(鳴きまく)」も体の中に進化してできたのです。 - 種類が分かれて、いろんなセミができた
⇨ 気候や木の種類によって、アブラゼミ・ミンミンゼミ・ヒグラシなど、いろいろなセミの種類が生まれたと考えられます。
🔍 セミの進化のポイント
| 時代 | できごと |
|---|---|
| 約2億年前 | セミの祖先が登場(恐竜と同じ時代) |
| 約5000万年前 | 今のセミに近い姿になった |
| 現在 | 世界で約3000種類、日本には約30種類のセミが生きている |
✨まとめ
- セミの祖先はとても古く、恐竜の時代に生まれた。
- 木の汁を吸う口や、土の中で生きるしくみが進化した。
- オスが鳴くことで、メスと出会いやすくなった。
- 今では日本だけでもたくさんの種類がいる。
セミは、小さな体でも長い時間をかけてかしこく進化してきた虫なんです!
⭐︎何種類いる?いつ出てくる?
🌏 世界には何種類いるの?
世界中には、なんと約3,000種類以上のセミがいます!
- アメリカ、オーストラリア、東南アジア、アフリカなど、あたたかい地域に多くすんでいます。
- 特に有名なのは、アメリカの「周期ゼミ」。13年や17年に1回だけ地面から出てくるという、とてもふしぎなセミです!
🇯🇵 日本には何種類いるの?
日本には約30種類くらいのセミがいます。身近でよく見られるセミは以下の通りです:
| 名前 | 鳴き声 | よく出る地域 | 出てくる時期 |
|---|---|---|---|
| アブラゼミ | ジージー | 全国 | 7月〜8月 |
| ミンミンゼミ | ミーンミーン | 関東・東北など | 7月〜8月 |
| クマゼミ | シャーシャー | 西日本・南日本 | 7月〜8月 |
| ヒグラシ | カナカナカナ | 山や林 | 朝夕、7月〜9月 |
| ツクツクボウシ | ツクツクボーシ | 全国 | 8月下旬〜9月 |
| ニイニイゼミ | チー… | 木の多い所 | 6月下旬〜7月 |
🕒 セミはいつ出てくるの?
セミは夏の虫です。でも、正確にはこうなります:
- 幼虫は春~初夏に地面から出てくる(夜に木にのぼる)
- 成虫(大人のセミ)は梅雨明けごろから活動(7月ごろ)
- 多くのセミは8月いっぱいまでがピーク
- 9月には少なくなって、秋になるといなくなる
✅ まとめ
- 世界には約3,000種類、日本には約30種類のセミがいます。
- よく見られるのはアブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミなど。
- セミはだいたい7月〜8月に木にとまり、鳴き始めます。
- セミによって鳴き方や出てくる時期が少しずつ違うのが面白いところです。
⭐︎どうやって鳴いている?
🎵 セミはどうやって鳴いているの?
セミは口で鳴いているのではありません!なんと、おなかの中にある「鳴きぶえ(鳴きまく)」という特別なからだの部品を使って鳴いているのです。
🦗 セミの鳴きかたのしくみ
- 鳴きまく(なきまく)というぶひんをふるわせる
セミのおなかの中に「鳴きまく」という、うすい板のようなものがあります。
これを「びよんっ、びよんっ」とすごく速くふるわせます。 - ふたのような「音やど(おとやど)」が共鳴(きょうめい)する
おなかの中が空っぽになっていて、楽器のように音がひびくようになっています。
このしくみで、大きな声が出せるんです! - 空気の力ではなく、筋肉でふるわせる
人間は息(いき)を使って声を出しますが、セミはおなかの筋肉を使って音を出すのがポイントです。
🔈 鳴くのはオスだけ!
セミのなかまで鳴くことができるのはオスだけです。
オスは、
- 「ここにいるよ!」
- 「ぼくと結婚してくれるメスはいないかな?」
というメッセージを鳴き声で伝えているのです。
📢 セミの鳴き声の大きさは?
セミの声はとても大きくて、90デシベル(でしべる)以上にもなります。これは、電車が走る音や掃除機の音と同じくらいです!
✅ まとめ
- セミは口でなく、おなかの中の「鳴きまく」で鳴いている
- 「音やど」というおなかの部屋で音を大きくしている
- 鳴くのはオスだけで、メスにアピールするため
- 声はとても大きくて、遠くまで届く!
セミは小さな虫なのに、すごい楽器を体の中に持っているんです!
⭐︎なぜそんなエネルギーがある?
🔋 セミはなぜそんなにエネルギーがあるの?
それは、**「生きるためにぜんぶの力を使っているから」**です!
セミは、土の中で何年もエネルギーをためて、外に出てからはたった1~2週間しか生きられません。その短い間に、**「子どもを残す(子孫をのこす)」**という大きな仕事をしなければいけません。
だから、セミはこう考えているようなものです:
「今こそ、ぜんぶの力を出すときだ!大きな声でメスに見つけてもらわなきゃ!」
⚙️ エネルギーのヒミツは「筋肉(きんにく)」
セミの鳴き声は、おなかの中にあるとても強い筋肉を使って出しています。
- 筋肉を「びよん、びよん」とすばやく動かして音を出す
- それを何回もくり返して、ずっと鳴きつづける
セミの体は、鳴くために特別なしくみでできているのです。
🥔 土の中でためたエネルギーを使っている
セミの幼虫は、長い間(3〜7年くらい)土の中にいて、木の根っこから汁(じゅえき)を少しずつ吸って生きています。
そのあいだに、体の中に栄養(えいよう)やエネルギーをたっぷりためているのです。そして、
- 地面から出る
- 羽化(うか)する
- 鳴く!
- 子どもを残す!
この一生のクライマックスに、すべてのエネルギーを使うのです。
✅ まとめ
- セミは、短い成虫の時間にすべてをかけている
- おなかの強い筋肉で大きな声を出す
- 土の中で何年もかけてエネルギーをためている
- 鳴くのは、子孫を残すための「いのちのさけび」
セミの声は、じつは一生をかけた大事なメッセージなんです!
⭐︎天敵は?
🦗 セミの天敵(てんてき)ってだれ?
セミは、成虫(大人)になってからも、幼虫(ようちゅう)のときも、いろんな生き物にねらわれています。
🌲 幼虫(ようちゅう)の天敵
セミの幼虫は土の中に住んでいるので、地面にいる生きものにねらわれます。
| 天敵 | どうやっておそってくる? |
|---|---|
| モグラ | 土の中をほって、セミの幼虫を食べます |
| アリ | セミの卵や小さい幼虫を見つけて食べます |
| クモ | 地面に落ちたセミの幼虫をおそうことがあります |
🌳 成虫(せいちゅう)の天敵
セミが成虫になると、空をとんだり木にとまったりするので、空のハンターたちにねらわれます!
| 天敵 | どうやっておそってくる? |
|---|---|
| カラス | 木にとまっているセミを見つけてついばみます |
| スズメ | 木の中で見つけたらパクリ! |
| トンボ(オニヤンマ) | 空中で飛んでいるセミをおいかけて食べます |
| コウモリ | 夜に鳴いているセミを音で見つけて食べます |
🐝 特別な天敵「セミヤドリガ」や「セミヤドリバエ」
- セミヤドリガ:セミの体に卵をうみつけて、その幼虫がセミの中で育つこわい寄生虫(きせいちゅう)です。
- セミヤドリバエ:こちらも同じように、セミに卵をうみつけて体の中で育ちます。
🧠 セミの対策(たいさく)はあるの?
セミは、こんなふうにして天敵からにげようとします:
- 羽化(うか)は夜にこっそりやる(敵に見つかりにくい)
- 体の色を木とにている色にする
- 大きな声でびっくりさせる(カラスなどに)
でも、じっとしていても見つかってしまうことも多いので、たくさん生まれて、少しでも子孫をのこす作戦をとっています。
✅ まとめ
- セミには、モグラ、鳥、トンボ、コウモリ、寄生虫などの天敵がいる
- 幼虫は土の中で、成虫は空や木の上でねらわれる
- セミは夜に動いたり、じっとしたりして天敵からにげている
セミは、短い命でも一生けんめい生きて、子どもを残そうとしているんです。そんなところも、セミのすごいところです!
⭐︎今後、セミはどうなる?
🦗 セミはこれからどうなるの?
セミは長い間、自然の中でうまく生きのびてきた虫ですが、今の地球の変化によって、未来のセミのくらしは大きく変わるかもしれません。
🌡️ 1. 地球温暖化で出てくる時期が変わる
地球の気温(きおん)が高くなってきているため、
- セミがいつ羽化(うか)するかのタイミングが早くなる
- 今まで寒くて住めなかった北のほうにも広がる
ということが実際に起きています。
例:昔はあまり見なかった「クマゼミ」が、最近では東京など北のほうでもたくさん見られるようになりました。
🌳 2. 森や木が少なくなってすめなくなる
セミは、
- 木に卵をうむ
- 幼虫が木の根から汁を吸う
- 成虫は木にとまって鳴く
というように、木がないと生きられません。
でも、まちの開発(かいはつ)や森林の減少で、木がどんどん減っているため、セミがすめる場所がせまくなっているのです。
🦠 3. ウイルスや寄生虫のえいきょう
セミに寄生する虫(セミヤドリガやセミヤドリバエ)や、ウイルス・細菌(さいきん)などがふえると、セミの数が減るおそれもあります。
🧪 4. 研究や保護活動も進んでいる
一方で、セミのことを調べたり、すみかをまもったりする研究者や市民の活動もふえています。
- 「セミのぬけがら調査」
- 「セミの声マップ作り」
など、こどもたちも参加できる活動もあります!
✅ まとめ
| よい変化 | しんぱいな変化 |
|---|---|
| 温暖化で新しい場所にすめる | 出てくる時期がバラバラになる |
| 研究や保護活動がふえている | 木が減ってすみにくくなる |
| 寄生虫やウイルスのリスクも |
🔮 これからのセミは?
セミがこれからも地球で生きのびるには、
- 木や自然を大切にすること
- 生きものの命を知って守ること
がとても大切です。
セミの「ミーンミーン」という声が、これからの未来でもずっと聞こえるように、わたしたちも自然をたいせつにしたいです🌳🌏

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